松戸市の歯医者/義歯・入れ歯/インプラント治療/年中無休

PRINCE DENTAL CLINIC

tel047-700-5185

診療時間 | 月〜日・祝 10:00〜21:00
*受付20:20まで

休診日なし・土日祝診療・年中無休

セラミッククラウンとは?種類やメリット、保険適用についても解説!

歯並びが綺麗な女性

多くの芸能人が歯をセラミッククラウンできれいにしていることもあり、セラミック治療に興味を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。セラミッククラウンにも種類があり、それぞれの素材によって特徴も異なります。

この記事では、セラミッククラウンの特徴、保険適用で治療できるかなどについて、詳しく解説しています。セラミック治療が気になる方はぜひ参考にしてください。

セラミッククラウンとは?

パステルカラーの背景の前に歯の模型が置かれている

セラミッククラウンとは、セラミックの素材でできた被せ物のことです。セラミックは「陶器」と表現されることもあります。セラミックの正しい英語表記は「セラミックス」なので、歯科医院によってはセラミックスと呼ぶこともありますが、同じものを意味しています。

セラミッククラウンの種類

木で作られた3隻の船

セラミッククラウンにはいくつか種類があります。歯科医院によって呼び方が異なることもありますが、主に歯科治療で使用されているセラミッククラウンは以下の3つです。

  • ジルコニア
  • オールセラミック
  • メタルボンド

それぞれ解説していきます。

ジルコニア

ジルコニアとは「人工ダイヤ」ともいわれ、非常に強度が高い被せ物です。強度が高い分、被せ物自体を薄くできるので、歯を削る量を少なくでき、奥歯に使用されることが多いです。また、金属を一切使用していないので、金属アレルギーの心配もいりません。白くきれいな歯ではありますが、色味が単調なため、オールセラミックに比べると審美面が劣ります。

歯科医院によっては、ジルコニアの上からセラミックを重ねて焼き付け、より自然な歯の色味を出すようこだわった製法に取り組んでいるところもあります。こだわった製法のジルコニアクラウンは費用がより高額になります。

オールセラミック

オールセラミックは、セラミックだけで作られた被せ物で、非常に透明感のある被せ物です。天然歯と見分けがつかないくらいの美しさがあります。セラミッククラウンの中で最も審美性が高いといえるでしょう。金属を一切使用していないので、金属アレルギーの心配もいりません。

ジルコニアやメタルボンドに比べると強度が劣るので、前歯に使用されることが多いです。

メタルボンド

メタルボンドとは、金属のフレームの外側にセラミックを焼き付けた被せ物です。見える部分は白のセラミックなので、見た目もきれいです。強度があり丈夫ですが、内側に金属を使用しているため、金属アレルギーを発症する可能性があります。また、金属が溶け出して歯茎が変色する可能性もあります。

以前は、セラミッククラウンの中でもメタルボンドがメインで使用されていましたが、最近はメタルボンドを使った治療は減少傾向にあります。

セラミッククラウンのメリット・デメリット

笑顔のスマイリーと不満顔のスマイリーが描かれた積み木がある

見た目をきれいにできるセラミッククラウンですが、治療を行ううえでメリットとデメリットがあります。

セラミッククラウンのメリット

セラミッククラウンのメリットは、以下の3つです。

  • 白さを自分で決めることができ、きれいな歯に仕上げられる
  • 変色しない
  • 2次カリエスや歯周病になりにくい

それぞれ解説していきます。

白さを自分で決められ、きれいな歯に仕上げられる

セラミッククラウンを製作する際に、色見本からどれくらいの白さの歯にするか決めることができます。周りの天然歯と色を合わせたほうが自然で美しいので、歯科医師が周囲の歯の色と調和の取れる白さを提案してくれますが「もっと白くしたい」などの要望にも対応できます。

また、セラミック治療は被せ物の治療になるので、歯の形や多少の歯並びも改善できるため、総合的にきれいな歯に仕上げられるのです。

変色しない

セラミックの大きなメリットは、基本的に変色しない点です。セラミックは変色せずに、きれいな色を保つことができます。

一方、プラスチックはどうしても劣化しやすく変色しやすいため、数年使用すれば茶色く変色してしまうことも少なくありません。

2次カリエスや歯周病になりにくい

セラミッククラウンには、2次カリエスや歯周病になりにくいというメリットもあります。2次カリエスとは、過去に虫歯治療をした歯が再度虫歯になってしまうことです。セラミックの素材は、汚れがつきにくい特徴があります。そのため、プラークも付着しにくく、歯周病や再度虫歯になりにくいといわれています。

治療が必要な歯はセラミックで治療したほうが、いいお口の環境をより長くキープできるでしょう。

セラミッククラウンのデメリット

セラミッククラウンのデメリットは、以下の3つです。

  • 自分の歯を削らなければいけない
  • 治療費が高い
  • 割れることもある

それぞれ解説していきます。

自分の歯を削らなければいけない

セラミッククラウンにするには、被せ物を装着するために自分の歯を削らなければいけません。

歯は一度削ってしまうと元に戻せません。そのため、治療をしたことがない健康な歯をセラミッククラウンにする場合は、後悔しないためにもよく検討したほうがいいでしょう。

治療費が高い

セラミッククラウンの治療費は、種類にもよりますが1本100,000円前後です。セラミッククラウンにする本数が増えるほど、高額になってしまいます。

割れることもある

セラミックは丈夫ではありますが、強い衝撃で割れたり欠けたりしてしまうことがあります。

特に、歯ぎしりや食いしばりがある方は注意が必要です。歯ぎしりや食いしばりは、無意識にしてしまうことが多く、非常に強い力が加わります。そのためセラミッククラウンも割れてしまうことがあるのです。歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、セラミッククラウンを守るためにも、マウスピースを装着して保護したほうがいいでしょう。

セラミッククラウンの費用

木のテーブルの上に電卓が置かれている

セラミッククラウンは自由診療のため、治療費は歯科医院によって異なります。ここでは一般的な相場をご紹介します。

〈セラミッククラウンの費用〉

被せ物の種類価格相場
ジルコニア100,000円前後 ※審美性にこだわった製法の場合、1本150,000円ほどかかることもある
オールセラミック120,000円前後
メタルボンド70,000〜90,000円

セラミッククラウンは保険適用になる?

顎に手を当てて悩んでいる女性

セラミッククラウンを用いた治療は、虫歯や歯周病を治すために最低限必要なものではないため、保険適用外の治療となります。自由診療は、歯科医院で自由に価格設定ができるため、セラミッククラウンにかかる治療費は歯科医院によって異なります。

セラミッククラウンは、より審美性を求めた治療になるため、現時点では保険適用になることはないでしょう。

保険適用になる歯の被せ物もある

医療系の絵柄が描かれた積み木がテーブルに置かれている

以前は4番目以降の歯を保険診療で治療する場合、銀歯を用いた治療法でしたが、2016年4月から「ハイブリッドセラミック」が保険適用になりました。

ハイブリッドセラミックとは?

ハイブリッドセラミックは、プラスチックとセラミックを混ぜ合わせた素材を使用した被せ物です。ハイブリッドセラミックは金属を一切使用していないため、金属アレルギーの心配がありません。

しかし、プラスチックを使用しているため、強度が弱く、経年変化による変色や汚れが付きやすいというデメリットがあります。

自由診療のセラミッククラウンと比べて、ハイブリッドセラミックは劣る面がありますが、比較的安価な費用で白い歯にすることが可能です。ハイブリッドセラミックは、被せ物のみが保険適用となり、詰め物は保険適用にはなりません。また、安定した噛み合わせを保てているか、銀歯の金属アレルギーがあるかなどの条件を満たすことで、大臼歯の治療においても保険適用となる場合があります。保険診療で白い被せ物にしたい方は、歯科医師に相談してみてください。

まとめ

白いシャツを着た女性が両手を頬に当てている

セラミッククラウンとは、セラミックの素材でできた被せ物のことですが、使われている素材や製作方法によってさまざまな種類があります。セラミッククラウンは自由診療のみの治療であり、現在のところ保険適用になることはないでしょう。自由診療のため、1本あたり100,000円前後の治療費がかかります。

しかし、セラミックとプラスチックを混ぜた素材である「ハイブリッドセラミック」であれば保険適用になることもあります。ハイブリッドセラミックは、強度や審美面はセラミッククラウンより劣りますが、保険診療で臼歯部を白い歯にできるようになったのは、歯科業界において大きな進歩といえます。安定した噛み合わせを保っているか、金属アレルギーがあるかによって、保険適用の部位が異なりますので、気になる方は一度歯科医師に相談してみましょう。