審美補綴(ほてつ)治療とは?
歯科における補綴(ほてつ)とは、虫歯などで失った(もしくは欠けてしまった)歯を専用の歯科材料を使って修復する治療を意味します。
そして、審美補綴治療においては、補綴物である人工の歯で自然な見た目・美しさを実現します。
当院の審美治療では、人工歯を使って天然歯に限りなく近い形状や色調・質感へと仕上げることはもちろん、健全な歯並びや噛み合わせも視野に入れた治療を行うことで、見た目も機能性も良好な歯をご提供します。
当院の審美治療における主な目的
- 見た目が自然な白い歯をつくります
- 健康的な歯並びや噛み合わせに導きます
- 虫歯・歯周病、口臭の予防処置を行います
- 将来的に歯を残せる可能性を高め、入れ歯やインプラントの可能性を減少させます
補綴物と咬み合わせの関係性
補綴物の種類は、少なからず咬み合わせに影響を与えます。
もっとも咬み合わせを良好に保てるのは天然歯同士の咬み合わせなのですが天然歯と相性の良い補綴物もご用意しています。
補綴物の「咬み合わせ」における天然歯との相性の良さは、右表のように表すことができます。
※天然歯との相性の良さは、補綴物と天然歯の重なる点や面積、位置、バランスなどにより異なります。
- 補綴物の種類
- 天然歯との相性
- 天然歯
- ◎
- セラミック・ハイブリッド
- ○
- 金歯
- △
- 銀歯
- △
当院でご用意している審美補綴素材の種類
歯を修復する補綴物にはインレー(詰め物)とクラウン(被せ物)があり、症状によって使い分けます。
また、補綴物の素材にはプラスチック(レジン)や陶器素材(セラミック)、金属(メタル)などがあり、患者様のご希望やご予算に応じてさまざまな種類をご用意しています。
患者様のご要望によっては、ホワイトニングや矯正治療といった治療法を組み合わせ、1人ひとりの患者様に最善と思われる治療プランをご提案いたします。
ハイブリッドレジン
保険適用のレジンと、自費のセラミック材料を混ぜ合わせた素材を「ハイブリッドレジン」と呼びます。
保険適用のレジンは変色しやすい欠点がありますが、セラミックがこの欠点を補ってくれます。
さらに、周囲の歯を傷つけない丁度良い固さを再現し、金属も使用しないためアレルギーの心配がありません。
ただし、オールセラミックよりも光の透過性がなく、透明感が減少するため前歯の修復には不向きです。
オールセラミック
見た目がとても自然で、身体に優しいセラミック素材(陶材)を100%使った補綴物です。
変色や金属アレルギーの心配がなく、高い光の透過性が透き通るような美しい白さを実現します。
オールジルコニア
ジルコニアは高い審美性と、『人工ダイヤモンド』と呼ばれるほど耐久性を誇る身体に優しい補綴素材です。
咬合面の摩耗も少ないため、歯ぎしりの強い患者様でも破折しにくく、対合歯を傷つけることがほとんどありません。
変色やアレルギーの心配もなく、セラミックに比べて安価なところもメリットです。
メタルボンドポーセレン
ポーセレンという陶器素材の内側に金属を打ち付けることで、耐久性を強化した被せ物を「メタルボンドポーセレン」と呼びます。
表面のポーセレンが欠けない限り半永久的に使用することができますが、金属で裏打ちされているため金属アレルギーのある方には不向きです。
また、適用後は、歯のお手入れに十分気を付ける必要があります。
メタルボンドポーセレンは古くから使用されてきた安定感のある治療をお求めの方にオススメです。
ダイレクトクラウン
歯の型を取らず、ご来院いただいたその日に歯をすべて修復する審美治療を「ダイレクトクラウン」と呼びます。
技工所での作製を必要としないため、スピーディーに治療を行うことができ、ほかの自費の審美素材と比べて経済的です。
また、素材にはハイブリッドレジンを使用するため、変色しにくく金属アレルギーの心配もありません。
ただし、強い力が加わると欠けてしまうこともあるので、十分なお手入れが大切です。
- 治療にかかる時間が短い(最短1日で可能)
- 上質なセラミックを使用するため、きれい
- 高品質なセラミックで製作するため高耐久
- 金属アレルギーの心配がない
- 適した噛み合わせにする機能面でも優れている
審美歯科治療の流れ
初診・ヒアリング
治療を始める前に、歯並びや噛み合わせで気になっている部分と矯正歯科治療の希望をヒアリングし、料金についてご説明致します。
模型の制作と説明
歯型を取り模型を製作します。出来上がった模型をみながら治療の説明を行います。この模型を「セットアップ模型」と呼びます。セットアップ模型が完成したら、患者さんにも実際に模型を見てもらいながら、治療後のイメージを確認して頂き理想の歯並びとなっているか、治療計画の確認を行います。
仮の歯の装着
まずは仮の歯を作成し、装着します。違和感やかみ合わせが良いかなど丁寧に確認致します。
被せものの装着
仮の歯を取り外し、作成した被せものを装着します。これで治療は終了です。
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