スポーツにはケガがつきものです。特に、選手同士の接触が多いスポーツや、動きの早いスポーツでは顎や顔面周辺のケガが発生しやすくなります。
危険度の高いスポーツの例
危険度のやや高めなスポーツの例
当院では、こうしたスポーツに取り組まれている方に対して、顔面周囲へのケガを予防するためのマウスガードをお作りしています。
スポーツ歯科の3つの大きな役割
1.噛み合わせと体のバランスの向上
正しい噛み合わせが身体機能の向上に繋がることを説明されています。
良好な噛み合わせは、運動能力の向上や作業時間の短縮に寄与し、また体の揺れにも影響を与えて重心動揺を抑えます。
この視点から、スポーツ歯科はアスリートの健康やパフォーマンスにおいて、口腔健康の重要性を強調しています。
2.マウスガードやフェイスガードの提供と安全サポート
スポーツ中のハードコンタクトによる歯の外傷を防ぐために、マウスガードやフェイスガードの重要性が強調されています。特に子供たちがスポーツでの歯の外傷を防ぐために、これらの安全器具の推奨が行われています。フィット感や定期的なチェックがマウスガードの効果を高めるために欠かせません。
3.歯とスポーツの科学的分析と競技力の向上
スポーツ歯科は歯とスポーツの関係を科学的に分析し、アスリートの競技力向上を支援しています。噛み合わせが体の動きや筋肉活動に与える影響を理解し、特定の競技において有利な条件を提供することで、スポーツのレベルアップに貢献しています。 このようなアプローチにより、スポーツ歯科は単なる歯の治療だけでなく、アスリートの総合的な健康とパフォーマンス向上に寄与していることが分かります。
マウスガードって何?
マウスガードとは、スポーツの際に装着する口の中の保護装置のこと。
マウスピースやマウスプロテクターなどとも呼ばれています。
顎や口周りに加わる衝撃をやわらげ、歯の破折や顎の骨折、口の中・外のケガを防止します。
一般的には上顎に装着しますが、スポーツによっては下顎だけ、あるいは上下に装着することもあります。
スポーツ用品店などでも販売されていますが、お口の中で動いたり、噛み合わせが合わずに顎関節を痛めるなど、かえって危険な場合もあります。
安全にマウスガードを使用するためにも、歯科医院でしっかり歯の型を取り、精密に作製してもらうことをオススメします。
マウスガードの効果
スポーツ先進国であるアメリカでは、マウスガードによって年間20万件以上のスポーツ外傷を未然に防いでいるとの報告があります。
また、マウスガードは脳震盪(のうしんとう)への予防にも有効です。
そのほか、お口にぴったりと合ったマウスガードを正しく使うことで、体のバランスが安定し、筋力も向上することも近年の研究によって明らかになっています。
マウスガードについて
治療期間
治療回数
1回目:初診相談、お口の中の要治療歯等の有無の確認、マウスガード型取り
2回目:マウスガード調整・装着
主なリスク・副作用
その際は使用を中止し、早めに受診をしていただきますようお願いします。
使用上の注意
使用後は常温の水で洗ってください。変形する可能性がありますので、お湯での洗浄や熱を加えることは避けてください。また、内面に細かな傷がつきやすいので、歯ブラシやスポンジなどで力をかけて清掃する必要はありません。
使用状況により、マウスガードの劣化の程度は異なります。6ヵ月〜1年に一度程度の適合状況のチェックや作り替えが必要になります。
作ったマウスガードは定期的にチェックしてもらいましょう
スポーツ選手は力を入れるときに歯を食いしばります。
これにより、マウスガードが擦り減ったり、細かな破損が生じる場合があります。
傷んだマウスガードを使い続けると顎関節に負担がかかることもあるので、少なくとも1年に1回はすり減りや破損をチェックしてもらいましょう。
成長期のお子様については、2~3ヶ月に1度は必ずメインテナンスにご来院ください。
Q&A
Q. スポーツ歯科ってなんですか?
A.スポーツ歯科とは、正しい栄養摂取と体力作り、健康の維持・増進のための歯と口の健康管理、アゴや口におけるスポーツ外傷の安全対策、およびスポーツ外傷の治療、運動能力の向上を歯科学的側面からサポートすることを目的とした歯科医学の一分野です。
Q. マウスガードってなんですか?
A.マウスガードはスポーツで使う口のプロテクターです。「マウスピース」、「マウスプロテクター」とも呼ばれていますが、「マウスガード」というのが最近は一般的な呼び方になっています。
マウスガードの機能は、歯や唇、舌のケガの予防、アゴの骨折の予防、顎関節のケガの予防をすることができます。
また、思い切ってプレーできるという心理的効果も期待されています。
Q. マウスガードの保管方法で気をつける点は?
A.マウスガードは軟らかい樹脂でできているため、高温で変形しやすくなります。夏の暑い日に車内に置いておいたり、冬に暖房機の近くに置いておくことは避けましょう。また、ポケットに入れたり、誤って踏みつけたりしても変形の危険性があります。マウスガードは専用のプラスチック容器に保管することをお勧めします。保管する際には、きれいに洗ってから水気を十分に取ってしまいましょう。
Q. マウスガードの手入れの仕方はどのようにすればいいですか?
A.使用前には、マウスガードを水で軽くすすいでから、口にはめるようにしましょう。マウスガードは熱に弱い素材でできていますので、熱いお湯で洗うことは厳禁です。汚れがひどい場合には、軟らかい歯ブラシに歯みがき材をつけて、ていねいに磨くとよいでしょう。ヌメリや臭いが気になるのであれば、ドラッグストア等で市販されている義歯用化学洗浄剤を用いる方法も有効でしょう。
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