ホワイトニングで歯が白くなると「このまま白い歯でいたい」と思うことがあるかもしれません。
しかし、残念ながら、ホワイトニングで得た歯の白さはずっと続くわけではありません。
今回は、ホワイトニングの持続期間と、白い歯を長持ちさせるコツについて詳しく解説します。ポイントを理解して、より効果的にホワイトニングを行いましょう。
ホワイトニングの施術回数
歯科医院で受けられる歯を白くする施術は「オフィスホワイトニング」といわれるものです。歯の表面にホワイトニング剤を塗布したあと、専用のライトをあてて薬剤を作用させます。
オフィスホワイトニングシステムは、いくつかのメーカーから出しているため、歯科医院によって使用しているものが異なりますが、多くは1回の施術で「薬剤の塗布」「ライトの照射」を3回程度繰り返します。
平均して2~3回の施術で歯の白さに満足のいく方が多いようです。最初から2回セットの料金設定をしている歯科医院もあります。
ホームホワイトニングの施術回数
歯科医院で歯を白くするオフィスホワイトニング以外に、ご自身専用のマウスピースにホワイトニング剤を注入したものを装着して歯を白くする「ホームホワイトニング」があります。
ホームホワイトニングは、マウスピース作製のための型取りと受取りで、合計2回来院する必要がありますが、あとは自宅でホワイトニングをすることが可能です。
マウスピースは、週に4~7日、1日あたり2時間程度の装着が必要です。毎日装着したほうが、より早く効果を実感できるでしょう。オフィスホワイトニングと比較すると即効性は低いですが、じっくり薬剤を浸透させて白くするため、白さの持続期間が長いメリットがあります。
ホワイトニングはどれくらいから効果を実感できる?
効果のあらわれ方は個人差がありますが、オフィスホワイトニングの場合、1回の施術でおよそ2~4トーンほど白くなることが多いです。1回の施術で効果が実感できるのが、オフィスホワイトニングのメリットといえるでしょう。
ただし、目標の歯の白さによりますが、満足のいく白さになるまでに2~3回の施術が必要となることが多いです。
ホームホワイトニングの効果のあらわれ方
ホームホワイトニングは、オフィスホワイトニングと比較して効果のあらわれ方が遅いです。そのため、効果を実感できるまでに2週間程度かかります。
毎日少しずつ白くなるので、1回のマウスピースの装着ですぐに効果は感じにくいでしょう。2週間利用できるホワイトニングジェルをセットで販売していることも多いです。
1週間あたり4~7日のマウスピース装着が推奨されていますが、できるだけ週7日毎日装着したほうがより早く効果があらわれるでしょう。
ホワイトニングの持続期間
ホワイトニングで得た歯の白さは残念ながら永久的ではありません。平均して6か月くらいで歯の再着色が気になってきます。ホワイトニングの白さを持続させたい場合は、3~6か月に一度のペースで、再度オフィスホワイトニングを受けて白さを維持させる必要があります。
ホームホワイトニングの持続期間
ホームホワイトニングで得た歯の白さも同様に、永久的ではありません。6か月~1年ほどで再着色が気になってきます。ホームホワイトニングは、オフィスホワイトニングと比較して白さが長持ちします。
白さを持続させたい場合は、再び2週間程度ホームホワイトニングを実施するとよいでしょう。再着色が気になってきたときに、ホワイトニング剤を追加で購入すれば気軽に再開できるのがホームホワイトニングのメリットのひとつです。
ホワイトニングの効果を長持ちさせるコツ
歯の白さは永久的ではないとしても、できるだけ効果を長持ちさせたいものです。そこで、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせる「デュアルホワイトニング」を利用する方法があります。
また、日常生活で着色がしやすい飲食物をさけることやホワイトニング歯磨き粉を使うことで、白さを長持ちさせることができます。定期的に歯科医院で歯に付着した汚れを除去するのも効果的です。
デュアルホワイトニングをする
デュアルホワイトニングは、歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、自宅でマウスピースを装着するホームホワイトニングを組み合わせた方法です。はじめにオフィスホワイトニングで一気に歯を白くしたあと、自宅でホームホワイトニングを行います。
効果があらわれるのを早く感じることができ、また、ホームホワイトニングでじっくり白くしていくことにより、白さが長持ちします。
着色しやすい飲食物をさける
食べ物や飲み物などに含まれる色素が歯の表面に付着すると、再び着色してきます。白さを持続させたい場合は、色の濃い飲食物や酸性度が高い飲食物、ポリフェノール成分はさけた方がよいです。
また、タバコのヤニも着色の原因となるので十分ご注意ください。
着色しやすいもの
着色しやすいものの具体例は、以下のとおりです。
- ソース、ケチャップ、醤油などの調味料
- カレーやトマトソースなど色の濃い食べ物
- 赤ワイン
- キャンディやかき氷のシロップなど着色料が多く含まれるもの
- ブルーベリー、さくらんぼ、ざくろ、葡萄など色の濃いフルーツ
- 酢、炭酸飲料、スポーツドリンクなどの酸性度の高いもの
- お茶類
- タバコ
上記の着色しやすいものをなるべくさけることで、ホワイトニング効果を長持ちさせることができます。
オフィスホワイトニング後は24~48時間、ホームホワイトニング後は2~3時間は上記の着色しやすいものをさけるようにしましょう。
食べ方を工夫する
着色しやすいものを摂取したい場合は、食べ方を工夫することで再着色を予防することができます。
例えば、飲み物であればストローで飲み、歯にあまり触れないようにするとよいでしょう。カレーなどの色の濃いものを食べるときは、歯の表面をコーティングしてくれる乳飲料を飲んでから食べましょう。カレーの場合は、ラッシーなどがよいでしょう。
ホワイトニング歯磨き粉を使用する
ホワイトニング成分の入った歯磨き粉があるので、利用すると歯の白さが長持ちします。
歯磨き粉単独では、ご自身が満足いくまで白くすることはなかなか難しいですが、オフィスホワイトニングやホームホワイトニングを行った場合に補助的に利用するのがよいでしょう。
※(歯の黄ばみや着色汚れを落とそうとして、歯ブラシで強く磨くことは間違った方法です。歯の健康を損なうリスクがあり歯を傷つける恐れがあります。)
定期的に歯科医院のクリーニングを受ける
歯科医院では歯の表面の汚れを除去するクリーニングを受けることができます。こちらはホワイトニングよりも安価で受けられることが多く、気軽に利用することができます。
定期的に歯の表面のクリーニングを受けて、再着色しにくい環境にしましょう。クリーニングは、審美性を保つだけでなく、虫歯や歯周病の予防となりますので積極的に受けましょう。
まとめ
歯のホワイトニングをすると、白く美しい歯を手に入れることができます。歯科医院で施術を受けるオフィスホワイトニングや自宅でマウスピースを装着するホームホワイトニングがあるので、ご自身に合った方法でホワイトニングを行うのがよいでしょう。
しかし、歯の白さはずっと続くわけではありません。歯の白さを長持ちさせるためには、着色しやすい飲食物をさけることや食べ方を工夫することが重要です。
また、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用するデュアルホワイトニングを行うことや歯科医院で定期的にクリーニングすることも歯の白さを持続させる効果があります。検討している方は、歯科医院に相談してみましょう。
ホワイトニング、ホワイトアドバンスについて資料
「歯科衛生士論文Article from dental hygienist」
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