歯列矯正はやめたほうがいいといわれる理由!後悔しないための対策

マウスピースとワイヤー矯正の模型を持つ少女

歯並びの乱れや噛み合わせを改善するために、歯列矯正を検討する方も多いでしょう。歯並びが整ったと喜ぶ方がいる一方、歯列矯正に失敗したという話も少なからずあります。歯列矯正は、歯並びがよくなるなどのメリットがある反面、デメリットやリスクがあることを忘れてはいけません。メリットやデメリットを正しく理解し、納得したうえで治療を始めることが重要です。

今回は、歯列矯正はやめたほうがいいといわれる理由と後悔しないための対策を解説します。

歯列矯正はやめたほうがいいといわれる理由

両手でバツを作って体の前に出す女性

「歯列矯正はやめたほうがいい」といわれる理由は、以下のとおりです。

虫歯や歯周病になりやすい

歯列矯正中は、虫歯になりやすいといわれています。

ワイヤー矯正は装置が取り外せないため、食べ物が装置に挟まることがあります。また、思うようにブラッシングができないため、虫歯のリスクが高いです。マウスピース矯正の場合、マウスピースを外すことができますが、十分に歯磨きができていないと、汚れが付着したままマウスピースを装着することになるため、ワイヤー矯正同様に虫歯のリスクが高まります。

歯科矯正中は自宅でのケアが難しいため、定期的に歯科医院でクリーニングを受けましょう。歯磨き以外にもこまめにうがいをするなど、汚れが口内に残らないようにすれば問題ありません。

治療期間が長い

歯列矯正は、歯を動かすための矯正期間と、動かした歯を固定させるための保定期間があり、治療は長期に渡ります。

治療期間の目安は、部分矯正は約1年、全体矯正は約2~3年です。治療中は、歯科医院での定期的なメンテナンスや自宅での歯磨きなどのケアが必須なため、長期的に患者さまに負担をかけることになるのです。

歯列矯正のデメリット

机の上に置かれたノートに木製ブロックでDEMERITと置く

歯列矯正は、痛みがあり手間がかかることから、やめたほうがいいといわれることがあります。歯科矯正のデメリットは、以下のとおりです。

痛みがある

歯列矯正は、矯正装置を取り付けて歯を少しずつ動かしていくため、少なからず痛みが生じます。

痛みは、基本的に装置の調整後から2~3日程度で落ち着きます。痛みが強い場合は、処方された痛み止めの服用や装置の調整が必要です。

治療効果が実感できない

矯正方法によっては、治療効果を感じられないことがあります。

特にマウスピース治療は、自分でマウスピースを着脱するため、装着時間を守れていないと効果が出ません。決められた装着時間を必ず守りましょう。矯正の効果が実感できず途中で矯正をやめたいと思った場合は、自己判断で中断せずに、必ず歯科医師に相談しましょう。

抜歯が必要な場合がある

歯列矯正をする際に、歯が移動するための十分なスペースがない場合、抜歯をすることがあります。歯並びや親知らずの生え方などで、どの歯を抜くかは変わります。

親知らず以外の歯を抜くことに抵抗がある方もいるでしょう。矯正治療において抜歯の話がでたら、治療開始前に抜歯のリスクを医師に確認しましょう。

矯正中の外見が気になる

ワイヤー矯正など歯の表側に装置をつける矯正の場合、外見が気になって歯列矯正をためらう方もいるのではないでしょうか。短期間であれば我慢できても、矯正治療は期間が長いため、見た目が気になる方も多いでしょう。

歯の裏側に装置をつけるワイヤー矯正やマウスピース矯正など、あまり目立たない矯正の方法もあるため、検討するといいでしょう。

歯列矯正のメリット

白い机に置かれたMERITと書かれた木製のブロック

リスクやデメリットをご紹介しましたが、歯列矯正にはメリットも数多くあります。歯列矯正のメリットは、以下のとおりです。

噛み合わせがよくなる

歯列矯正をすることで、噛み合わせがよくなります。

噛み合わせがよくなるとしっかり食べ物を噛めるようになり、消化促進につながるでしょう。また、顎への負担も軽減されるため、顎関節症や頭痛、肩こりなどが軽減される可能性もあります。

思いきり笑えるようになる

歯列矯正の一番のメリットは、歯並びがきれいになることでしょう。特に、前歯周辺の歯並びが悪いことで、口を開けて笑うことや写真を撮られることに抵抗を感じている方が多くいます。

歯並びがよくなることで、口を開けて笑えるようになるでしょう。

虫歯になりにくくなる

歯並びが悪いと磨き残しができやすく、虫歯や歯周病につながることがあります。

歯列矯正をすることで歯並びがよくなり、食べ物が歯に挟まりにくくなります。また、今までブラッシングが難しかった部分も磨きやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが低減するでしょう。

歯列矯正をやめたほうがいい人

拒否のハンドサインをする紫の服を着た女性

歯列矯正にはメリットもたくさんありますが、全員に向いているわけではありません。歯列矯正をやめたほうがいい人を確認しましょう。

歯磨きなどのケアができない人

歯列矯正中は、虫歯や歯周病にならないために丁寧な歯磨きが必要です。ケアが面倒に感じる人には向いていません。特に、歯列矯正中は虫歯や歯周病になりやすいため、ふだんよりも念入りに歯磨きする必要があります。

マウスピース矯正の場合は、飲食のたびにマウスピースを外し、マウスピースの洗浄や歯磨きをしてから装着する必要があることを覚えておきましょう。

虫歯や歯周病がある人

虫歯や歯周病がある人は、歯列矯正よりも治療を優先することが多いです。歯列矯正を始めると、細菌が繁殖しやすくなり虫歯のリスクが高まるため、頻繁にクリーニングする必要があります。

費用の準備が難しい人

歯列矯正は保険適用外なため、矯正器具やメンテナンスなどの費用がかかります。ワイヤー矯正は600,000~1,500,000円、比較的安いマウスピース矯正でも500,000~1,000,000円ほど必要です。

矯正器具の種類や矯正の範囲などによっても金額は大きく変わります。治療も長期に渡るため、ある程度のまとまったお金を工面できない場合は、継続して治療を行うことは厳しいでしょう。治療を始める前に、無理なく支払いができるかどうか確認することが大切です。

歯列矯正の失敗例

頭に手を当てて痛みに耐える女性

歯列矯正の失敗例をご紹介します。

噛み合わせが悪くなった

きれいな歯並びを重視した結果、噛み合わせが悪くなる場合があります。

本来、歯列矯正は噛み合わせを改善するために行う治療です。見た目だけを重視せず、正しい噛み合わせになるように適切な治療をしてくれる歯科医院を選ぶことが大切です。

顔の印象が変わった

歯並びを整えたことで、顔の印象が変わったと感じる方もいます。

抜歯の有無によって顔の印象が変わったと感じることもあるでしょう。矯正後にどのような印象になるか、印象に変化はないかなど、事前に歯科医師に相談して、ご自身の歯並びに合った矯正方法を選びましょう。

歯列矯正を後悔しないための対策

鏡を持って自分の歯並びを確認する女性

歯列矯正で後悔しないための対策を確認しましょう。

ご自身に合った治療法を選ぶ

歯列矯正は、ご自身に合った治療法を選ぶことが大事です。例えば、抜歯が必要な歯並びであるにも関わらず、抜歯を行わずにマウスピース治療をすると、出っ歯になる可能性があります。

矯正方法にはワイヤー矯正やマウスピース矯正があり、ワイヤー矯正は表側と裏側の矯正があります。歯並びの乱れの程度などによって、適した矯正方法は変わりますが「目立たない矯正方法がいい」「食事や歯磨きに支障がないマウスピース矯正をしたい」など、希望がある場合は事前に歯科医師に伝えましょう。

信頼できる歯科医院を選ぶ

歯列矯正で大事なことは、信頼できる歯科医院を選ぶことです。

歯列矯正によって顔のイメージが変わるなど、思いがけないトラブルもあるため、矯正前にしっかり相談する必要があります。また、自宅での歯磨きなどのケアを丁寧に行っていても、定期的にメンテナンスを受けていても、歯列矯正中や矯正後のトラブルが絶対にないとは限りません。トラブルが起きた際に対応してくれるかなども考慮して、安心して最後まで任せられる歯科医院を選びましょう。

歯列矯正のデメリットやリスクを理解する

歯列矯正はメリットも数多くありますが、デメリットやリスクもあるということを無視してはいけません。

何かあったときに「こんなつもりじゃなかった」といっても遅い場合が多いです。起こりうるリスクなどは必ず確認し、少しでも不安や疑問に思うことは、遠慮なく歯科医師に確認しましょう。

まとめ

マウスピースを持って笑う美しい女性

歯列矯正をすることで、噛み合わせが改善し、きれいな歯並びになります。歯磨きがしやすくなる、虫歯や歯周病になりにくくなる、口を開けて笑えるようになるなどのメリットがある一方で、治療期間が長い、定期的なメンテナンスが必要であることなど、デメリットが多いと感じる方もいらっしゃいます。

歯列矯正とご自身の相性や治療を受ける歯科医院などを精査し、十分に納得したうえで歯列矯正を始めることが大切です。ご自身に合った歯列矯正を受けて、理想の歯並びを手に入れましょう。

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