千葉県松戸市の歯医者テラスモール松戸 プランス歯科です。虫歯治療で銀歯を入れた方のなかには「銀歯を白くしたい」「きれいな白い歯にしたい」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。銀歯は、保険適用されるので費用が安く、耐久性がある素材ですが、銀色が目立つことや虫歯になりやすいことから、虫歯治療に優れた素材とはいえません。
今回は、銀歯を白くするメリット・デメリットを解説します。保険適用・自費診療で銀歯を白くする方法、それぞれの費用やデメリットについても解説しますので、銀歯を白くしたい方はぜひ参考にしてください。
銀歯を白くするメリット・デメリット
銀歯を白くするメリット・デメリットを解説します。
知っておいて欲しいのが、銀歯の方が優れている点もあるということです。
メリット・デメリットの両方を知っておくことが大切です。
メリット
銀歯を白くするメリットは、以下の5つです。
①見た目がよい
笑ったときや大きく口を開けたときなど、銀歯よりも白い歯が並んでいるほうが見た目がよいといえます。
口元は、その人の清潔感や見た目のよさなど、第一印象を決める重要な要素です。銀歯を白くすることで周囲に美しい印象を与え、コンプレックスが解消されることで自信にもつながるでしょう。
②虫歯になりづらい
銀歯は経年劣化しやすいため、最初はぴったり合っていても少しずつ銀歯と歯の間にすき間が空きます。歯の汚れを吸着しやすい特徴があるため、銀歯と歯のすき間から虫歯になる可能性が高いといえます。気付かない間に銀歯の下が虫歯になっていることも珍しくありません。
銀歯を白くすることで、虫歯のリスクを下げられるでしょう。
③金属アレルギーのリスクを避けられる
銀歯は金属を使用しているため、金属アレルギーになる可能性があります。銀歯を入れているすべての人が金属アレルギーになるわけではありませんが、唾液によって金属イオン化した銀歯の成分が長期にわたって体内に入り込むことで、ある日突然金属アレルギーになることがあるのです。金属アレルギーになると、体のかゆみや発疹など、全身に症状が出ます。
金属アレルギーが心配な方は、原因となる銀歯を白くするとよいでしょう。
④歯茎の黒ずみを防げる
唾液によって金属イオン化した銀歯の成分が歯茎に吸収されると、歯茎が黒ずむ原因になります。銀歯が原因で歯茎が黒ずむと、銀歯を外してもピンク色の歯茎には戻らないので注意が必要です。
⑤水銀によるリスクを避けられる
現在の銀歯の材質はパラジウム合金ですが、昔はアマルガムという素材を使っていました。アマルガムには人体に有害な水銀が含まれており、金属アレルギーや頭痛、めまいなど、体のさまざまな不調の原因になる可能性があります。
現在の銀歯はピカピカした銀色ですが、アマルガムが使われた銀歯は光沢がなく、黒ずんだ色味をしています。お口の中を確認して、アマルガムが使われている銀歯が入っている場合は、銀歯を白くしたほうがよいでしょう。
デメリット
銀歯を白くするデメリットは、以下のとおりです。
①歯を崩らなければいけない
銀歯を白くするには、一度銀歯を外して歯の形を整える必要があります。そのため、虫歯になっていなくても多少歯を削らなくてはいけません。
歯を削ることで、歯がしみる症状が出たり歯の寿命が縮んだりする可能性があります。
②銀歯より耐久性が劣る場合がある
銀歯は金属なので、丈夫で耐久性がある素材です。薄くても壊れにくいため、銀歯にする際は歯を削る量が少ないです。
白くするために使う素材によりますが、銀歯よりも耐久性が劣ったり歯を削る量が多くなったりするケースがあります。銀歯は、見た目がよくないデメリットはあるものの、丈夫で長持ちしやすいメリットがあるのです。
保険適用で銀歯を白くする治療法
保険適用で銀歯を白くするには、4つの方法があります。それぞれの方法の特徴やメリット・デメリット、費用、適応範囲を解説します。
保険適用の4つの治療法
①CR
CR(コンポジットレジン)とは、歯科用の白いプラスチックのことです。歯を削った部分にCRを盛り付け、光を照射することで硬化させて虫歯治療を行います。
銀歯のように型取りが必要ないので即日で治療が終わる、歯を削る量が少ない、歯を白くできるなどのメリットがあります。また、CRは保険で治療できるため、3割負担の場合1,500~2,000円ほどで済むのが一般的です。
しかし、CRは耐久性が低いため、欠けたり削れたりすることが多い素材です。銀歯の小さな詰め物の代わりには適していますが、銀歯の被せ物の代わりや大きな虫歯治療には対応できません。
②前装冠
前装冠とは、金属の表面にプラスチックを貼り付けた被せ物のことです。金属を使用しているため耐久性がありますが、金属アレルギーや歯茎が黒ずむリスクがあるでしょう。
プラスチック部分の耐久性は低いため、経年劣化とともに削れたり黄色く変色したりすることがあります。
前装冠は、上下の前歯(前から数えて1~3番目の歯)の6本のみ保険が適用されます。かかる費用は、3割負担の場合8,000円程度です。保険が適用されない小臼歯や大臼歯などの奥歯に使用する場合は、自費診療になるので注意が必要です。
③硬質レジンジャケット冠
硬質レジンジャケット冠は、金属を使用していないプラスチックの被せ物のことです。白いプラスチックを使用しているため、保険適用でありながら自分の歯のような見た目にできるでしょう。また、金属を使用していないため、金属アレルギーの心配もありません。
硬質レジンジャケット冠は、前歯から小臼歯(前から数えて5番目の歯)までの10本の歯には保険が適用されます。かかる費用は、3割負担の場合3,000〜5,000円です。
ただし、金属を使用していないため、同じ保険治療の前装冠に比べると耐久性が劣ります。噛み合わせが強い場合や歯ぎしりがある場合、対応できないことがあるため注意が必要です。
④CAD/CAM冠
CAD/CAM冠は、保険のプラスチックとセラミックを混ぜた被せ物のことです。セラミックが配合されているため、保険のプラスチックよりも耐久性があります。色調が豊富なので、天然の歯の色に近い色を再現できるでしょう。
ただし、銀歯に比べると耐久性が劣るため、噛み合わせが強い方や歯ぎしりがある方には適しません。CAD/CAM冠は、3割負担で7,000~8,000円程度ですが、以下の場合しか保険が適用されないため注意が必要です。
- 上下の小臼歯(前から数えて4、5番目の歯)
- 上下の6番目の歯(ただし、上下左右に7番目の歯がある場合)
- 金属アレルギーの場合は上下の6、7番目の歯
また、厚生労働省に認可を受けた歯科医院でしか治療できません。銀歯をCAD/CAM冠で白くしたい場合は、事前に治療可能な歯科医院か確認しましょう。
自費で銀歯を白くする治療法
自費診療で銀歯を白くするには、4つの方法があります。それぞれの特徴やメリット・デメリット、費用、適応範囲を解説します。
自費診療の4つの治療法
①ダイレクトボンディング
ダイレクトボンディングは、ペースト状のプラスチックを歯に直接盛り付けて治す方法です。白いプラスチックを使用するので、銀歯を白くできます。似た方法のCRよりも色調が豊富なので、より自然な歯の色に近づけられるでしょう。
ダイレクトボンディングの費用相場は、20,000~50,000円です。
ダイレクトボンディングは、CRと同じく銀歯の詰め物などの小さい範囲に適しています。銀歯の被せ物や奥歯などの大きい範囲には対応できないことがあるため、注意が必要です。
②セラミック
セラミックは、陶器を使用した素材です。型をとって作成するため、詰め物にも被せ物にも対応できます。天然の歯の色味に近づけられるだけでなく、透明感やツヤもあるため、よりきれいな見た目にしたい方に適した素材です。
セラミックの費用相場は、詰め物で40,000~80,000円、被せ物で80,000~150,000円程度です。
セラミックは、金属アレルギーの心配はありません。
しかし、強度を保つために詰め物や被せ物の厚みが必要になるため、銀歯よりも歯を削る量が多くなるでしょう。また、強い衝撃に弱いため、割れることがあるので注意が必要です。
③ジルコニア
ジルコニアは、セラミックのなかで最も硬い素材を使用した詰め物や被せ物のことを指します。
ジルコニアの費用相場は、詰め物で50,000~90,000円、被せ物で130,000~180,000円程度です。セラミックと同じく、審美性に優れていて強度があるため、負担がかかる奥歯や歯ぎしりのある方にも適しています。
ただし、ジルコニアは自分の歯よりも硬い素材なので、噛み合う歯を傷付けることがあります。
④メタルボンド
メタルボンドは、金属の上にセラミックを焼き付けた被せ物のことです。内側が金属、外側はセラミックなので、耐久性と見た目の美しさを兼ね備えた素材といえます。
メタルボンドは被せ物のみに対応しており、費用相場は80,000~150,000円です。
セラミックを使用するため銀歯より見た目がよいですが、内側に金属があるので歯の透明感は再現できません。そのため、セラミックやジルコニアに比べると見た目の美しさが劣るといえるでしょう。また、金属アレルギーを発症したり歯茎が黒ずんだりする可能性はあるので注意が必要です。
銀歯が気になる方はぜひご相談ください
銀歯は長く使用していると、虫歯の再発率も高くなり、歯茎の黒ずみなどにも繋がってしまいます。
銀歯が気になる方は、ぜひお気軽に千葉県松戸市にある歯医者テラスモール松戸 プランス歯科へご相談ください。
テラスモール松戸 プランス歯科では患者様の希望や予算などに合わせた、最適な方法をご提案させていただきます。
銀歯を白くする治療法まとめ
銀歯を白くすることは、美しい口元が手に入り、金属アレルギーや歯茎の黒ずみなどを予防できるなど、見た目だけでなく健康にもよいといえます。銀歯は、経年劣化しやすく、銀歯の下部が虫歯になることも少なくありません。銀歯を白くするには、一度銀歯を外し、歯を削らなくてはいけませんが、歯を守るためにも銀歯を白くするのがよいでしょう。
銀歯を保険適用で白くするには、CRやCAD/CAM冠などがあります。耐久性が低いことや噛み合わせによっては治療できない場合があることがデメリットです。費用はかかりますが、耐久性や審美性に優れたセラミックやジルコニアで銀歯を白くすると、自然な歯に近い見た目と高い耐久性のある歯を手に入れられるでしょう。
見た目だけでなく、健康面にも影響があるので気になる方はぜひご相談ください。
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