オフィスホワイトニングとは?メリットや施術の流れを詳しく解説!

ホワイトニングで白くなった歯をみせている女性

オフィスホワイトニングとは、歯科医院で行うホワイトニングのことです。すぐに歯を白くすることができ、即効性を求める方に最適です。

しかし、理想の白さを実現するまでには複数回の施術が必要のため、費用が高額となることがあります。

今回は、オフィスホワイトニングの概要のほか、メリットや施術の流れについて詳しく解説します。

オフィスホワイトニングとは

クエスチョンマーク

オフィスホワイトニングとは、歯科医院で行う専門的な歯のホワイトニング(歯を白くする)治療のことです。

専用の薬剤を歯の表面に塗布し、特定の波長の光(レーザーやLEDなど)を照射します。この光が薬剤の成分と反応し、歯の表面に付着している色素を分解・除去することで歯を白くします。

オフィスホワイトニングのメリット・デメリット

メリットとデメリットのイメージ

オフィスホワイトニングは即効性があり、回数を重ねればかなりの白さを実現できます。

しかし、色戻りが早く、費用が高額となるなど、デメリットもあります。

オフィスホワイトニングのメリット

オフィスホワイトニングのメリットは、以下のとおりです。

即効性がある

オフィスホワイトニングの最大のメリットは、短期間で歯の白さを実感できるところです。オフィスホワイトニングは、歯科医院などの専門機関で行われるプロのホワイトニング治療で、強力な漂白剤と特殊な光を用いて行われます。

個人差はありますが、たった1回の施術(約30~60分)で歯を白くすることが可能です。さらに効果を高めたい場合、2~3回以上の施術を重ねることで、より一層の白さを実感することができます。

オフィスホワイトニングは、ご自宅でのホワイトニングや市販のホワイトニング製品を使用する場合と比べて、明らかに効果が早くあらわれるという大きなメリットがあります。イベントなどをひかえていて、歯の黄ばみや変色をすぐに改善したい方にとって、オフィスホワイトニングは最適な選択といえるでしょう。

安心してホワイトニングができる

オフィスホワイトニングは、歯科医師によって行われるホワイトニングです。ご自身でホワイトニングを行う場合、どうしても均一に漂白剤を塗布できない場合や、所定の時間を守るのが難しい場合があるため、ムラがでやすいです。ご自宅で行うホワイトニングと比べて、歯の白さにムラが出ることが少ないです。

また、オフィスホワイトニングでは、施術中に何らかの問題が発生した場合でも、すぐに専門的な治療を受けることができます。たとえば、施術中に歯に違和感や痛みがある場合もすぐに対応してもらえるため、安心感があるでしょう。

白さを追求できる

オフィスホワイトニングでは、漂白効果のある過酸化水素を含んだ薬剤を使用することが可能です。薬剤は強力な漂白作用があり、ご自身で行うホワイトニングケアでは得られないレベルの白さを達成することができます。そのため、より効果的なホワイトニング効果が期待できるでしょう。

また、オフィスホワイトニングの初回カウンセリングでは「シェードガイド」という専用の色見本を使用します。シェードガイドにより、現在の歯の色や施術後の色変化を正確に確認することができます。1回の施術ごとに歯の色の変化を実感でき、理想の白さを目指して施術を重ねることが可能です。

口内環境をチェックできる

オフィスホワイトニングでは、歯科医師に口腔内の状態を確認してもらえます。ホワイトニング施術の前に歯石除去などの口腔内ケアをしてもらうことができ、ホワイトニング効果を最大限に引き出すことが可能です。

さらに、オフィスホワイトニングはただ歯を白くするだけでなく、口内環境の改善や虫歯予防にも貢献します。ホワイトニングの前に行われる歯科医師のチェックでは、早期の虫歯や歯周病などの病気の発見も期待できます。早期治療につなげることができ、重度の口腔疾患を防ぐことが可能です。

処置時間が短い

ホームホワイトニングは、白さが定着するまでに2~3週間、ほぼ毎日マウスピースを装着し続ける必要があります。また、ホームホワイトニングでは、濃度の低い薬剤から使用するため、装着時間が2時間ほど必要です。さらに、マウスピースのお手入れも必要で、特に忙しい方にとっては、手間と時間が負担となることがあるでしょう。

一方、オフィスホワイトニングは、歯科医院に通う必要がありますが、時間的な拘束はホームホワイトニングに比べて少ないです。初回の施術は約90分とやや長めですが、その後の施術は約30~60分で終了します。

つまり、忙しい日々を過ごす方であっても、診察時間内に歯科医院へ足を運べば、一定の時間で確実に歯を白くすることが可能です。そのため、時間管理が必要な方や自己管理が難しい方には、オフィスホワイトニングが適しているといえるでしょう。

オフィスホワイトニングのデメリット

オフィスホワイトニングのデメリットは、以下のとおりです。

色戻りが早い

ホームホワイトニングと比較した場合、オフィスホワイトニングは短期間で歯を白くすることができますが、効果の持続期間は比較的短いです。

ホームホワイトニングはゆっくりと時間をかけて歯を白くするため、効果が長持ちする傾向にあります。オフィスホワイトニングは、個人差はあるものの、施術から3か月ほど経つと、歯の色が元に戻り始めるといわれています。そのため、持続的に白い歯を維持したい場合は、定期的に施術を受ける必要があるでしょう。

回数を重ねると費用が高額となる

ホームホワイトニングに比べて、オフィスホワイトニングの費用は高くなります。ホームホワイトニングは、約3週間かけて徐々に歯を白くしていきます。ホームホワイトニングの費用は、総額で約10万円です。

一方、オフィスホワイトニングは、1回の施術ごとに約5万円かかります。通常、効果を実感するためには3~6回の施術が必要とされるため、合計するとホームホワイトニングに比べてコストが高くなる可能性が高いです。

上記のように、ホワイトニングの方法を選択する際は、ご自身の希望する効果と費用、施術の回数などを考慮する必要があるでしょう。

すぐに治療を受けられない場合がある

面接や重要な仕事の前など、特定のイベントの直前に歯を白くしたいと思って歯科医院に行ったとしても、口内の状態によってはすぐにホワイトニングの施術を受けられない場合があります。理由は、オフィスホワイトニングで使用するホワイトニング剤が歯周病や虫歯の患部に触れると、症状が悪化する可能性があるからです。

歯周病や虫歯などの口腔内の問題がある場合、まずは歯周病や虫歯の治療を優先することが求められます。オフィスホワイトニングを受ける場合は、事前に口腔内の健康状態をチェックしてもらい、必要な治療を受けることが重要です。

オフィスホワイトニングの施術の流れ

FLOWという文字をあらわす木のブロック

実際にオフィスホワイトニングはどのように行われるのでしょうか。オフィスホワイトニング施術の流れは、以下のとおりです。

カウンセリング

オフィスホワイトニングを受ける際の最初のステップとなるのが、カウンセリングです。

まず、カウンセリングでは、オフィスホワイトニングとは何か、具体的にどのような効果が得られるのか、施術方法や流れ、そして1回あたりの費用などについて説明を受けます。

歯科医院によって多少内容が異なるかもしれませんが、基本的な点については必ず理解しておきましょう。不安や疑問がある場合は、遠慮せずに質問して理解を深めることが重要です。また、ご自身の希望や予算についても、カウンセリングの時点で伝えておくことが大切です。

その後、歯科医師や歯科衛生士が現在の歯の状態をチェックします。これは、口内がホワイトニングを受けるのに適した環境にあるかを確認するためです。

また、現在の歯の色も確認します。シェードガイドとよばれる色見本を使用して、歯の色を客観的に判断します。歯科医院によっては、施術前後の変化を記録するために写真撮影を行うこともあるでしょう。

クリーニング

オフィスホワイトニングは、歯の表面に特殊な薬剤を浸透させて歯を白くする方法です。

しかし、歯の表面に歯垢や歯石、着色汚れなどが付着していると、これらが薬剤の浸透を阻害し、結果的にホワイトニングの効果を低下させてしまいます。そのため、効果的なホワイトニングを行うためには、施術前に歯の表面の汚れや着色を取り除くクリーニングが必要です。クリーニングにより歯の表面がきれいになると、ホワイトニング薬剤が歯により染み込みやすくなります。

また、歯は見た目ではきれいに見えても、肉眼では確認できない「バイオフィルム」とよばれる、微生物の塊が歯に付着していることが多いです。このような微細な汚れもクリーニングによって取り除くことが可能で、さらに薬剤の浸透がよくなり、ホワイトニング効果が高まります。

クリーニングは、オフィスホワイトニングの効果を最大限に引き出すための重要なプロセスであり、施術前に必ず行われる工程なのです。

ホワイトニング

ホワイトニングの流れは、以下のとおりです。

①保護剤を塗布する

ホワイトニング剤が歯茎に付かないようにするため、歯茎に保護剤を塗布します。歯茎をホワイトニング剤による刺激から守るための重要なステップです。

②ホワイトニング剤を塗布し、光照射する

歯の表面にホワイトニング剤を塗布します。その後、ホワイトニング剤に特殊な光を照射することで、歯の色素を分解し、歯を白くする作用を引きだします。

③ホワイトニング剤を除去する

光照射のあとは、歯の表面からホワイトニング剤をしっかり除去します。

 

①~③の工程を、施術内容によっては複数回繰り返すこともあります。具体的な施術の回数や時間は、使用するホワイトニング剤の種類や施術内容によって異なりますが、一般的には30分~1時間半くらいが目安です。

全体の流れとしては、カウンセリングや歯のクリーニングも含めて考慮すると、施術時間よりも十分な時間を確保しておくと安心です。オフィスホワイトニングを受ける際は、施術前後にゆとりをもって予定を立てておくのがよいでしょう。

仕上がりの確認

ホワイトニングの施術が終わったあと、最終的な仕上げとして再度歯のクリーニングを行います。これは、施術により歯の表面に残った可能性のあるホワイトニング剤を完全に取り除くためです。

その後、施術前と施術後の歯の色を比較し、ホワイトニングの効果、つまり歯がどの程度白くなったか確認します。重要なのは、一度の施術で歯が真っ白になることは少ないという点です。特に、施術前の歯の色が黄色だった場合や暗かった場合、期待するほどの効果を感じにくいかもしれません。

しかし、施術前の歯の色と施術後の歯の色を比較することで、客観的に色の変化を確認することができます。色の変化から、今後何回程度の施術が必要か、目標の歯の白さにどれくらい近づいたかといった予測も立てられます。

ホワイトニングは一回きりの施術ではなく「進行状況を確認しながら、繰り返すことで最終的な目標に近づく」という考え方が重要です。

オフィスホワイトニングの効果はどれくらいもつ?

砂時計で時間を計っている

オフィスホワイトニングによって得られる白さは、一般的には約3か月~1年程度持続するといわれています。

しかし、オフィスホワイトニングの効果がどの程度維持されるかは、ホワイトニング後の個々の生活習慣に大きく影響を受けるといえるでしょう。具体的には、ホワイトニング施術後にタバコを吸う、または着色しやすい食事をとることが多い場合、歯が元の色に戻る「色戻り」が早まる可能性があります。タバコのニコチンや飲食物の色素は歯に着色しやすいため、ホワイトニング後も注意深く管理を行うことが必要です。

ホワイトニングの効果を最大限に保つためには、ホワイトニング後の生活習慣の見直しが重要です。具体的には、喫煙の習慣を見直し、コーヒーやカレーなど着色しやすい飲食物の摂取をひかえめにするなどが考えられるでしょう。

オフィスホワイトニングの施術後に気をつけること

注意すべきポイント

オフィスホワイトニングは色戻りを極力おさえるために、いくつか注意することががあります。オフィスホワイトニングの施術後に気をつけることは、以下のとおりです。

着色成分の高い食事をさける

オフィスホワイトニングの施術を受けたあとの歯は、一時的に着色しやすい状態となります。そのため、施術後48時間(2日間)は、特に色の濃い食べ物や飲み物の摂取、そして喫煙はさけることが推奨されています。これは、新たに白くなった歯が再び黄ばんでしまうのを防ぐためです。

また、色戻りを予防するためには、色の濃いものだけでなく、色のついている全ての飲食物に注意することが重要です。ケチャップや醤油、コーヒーなどの明らかに色が濃いものはもちろん、見た目は薄い色でも色素が含まれている飲食物もさける必要があります。

施術直後は歯の表面が敏感となっているため、飲食物やタバコの成分が付着しやすく、歯の色に影響を与えやすいです。施術後48時間は可能な限り白いもの、または透明なものを選んで飲食するとよいでしょう。また、定期的に歯を磨くことで、色素が付着するのを防ぐことも可能です。

ただし、ホワイトニング直後の歯磨きは、歯に負担をかけないように優しく行いましょう。

コーティング剤配合の歯磨き粉を使用する

ホワイトニングの施術により、歯の表面を保護する役割を果たしている「ペリクル」が一時的にはがれてしまいます。

ペリクルは、飲食物の色素が歯に直接付着するのを防いでくれる重要なバリアのひとつです。ペリクルがはがれた状態では、歯が飲食物の色素による着色を受けやすくなってしまいます。

ペリクルは、ホワイトニング後12~48時間ほどで自然に再生します。48時間経過したあとでも、コーティング剤が配合された歯磨き粉を使用することで、歯の表面を滑らかに保つことが可能です。新たな色素が歯に付着するのを防ぎ、歯を白く保つことができます。

コーティング剤としてよく使われる成分は「DL-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液(PCA)」や「カオチン化セルロース(ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド)」などがあります。これらの成分が含まれている歯磨き粉を選ぶことで、ホワイトニングの効果を長持ちさせることができるでしょう。

定期的なメンテナンスを受ける

ホワイトニングの施術後、歯の白さを長持ちさせるためには、定期的に「タッチアップ」を行うことが有効です。

タッチアップとは、再度ホワイトニングを受けることをさします。タッチアップにより、継続的に歯を白く保つことができます。

また、オフィスホワイトニングでは、ホワイトニングとともに歯のクリーニングやコーティングを行うことが一般的です。歯のクリーニングやコーティングは、歯の表面を滑らかにし、汚れや食べ物の色素がつきにくい状態を維持するためのものです。歯の表面が滑らかな状態を保てれば、ホワイトニング後も歯が着色しにくくなります。

オフィスホワイトニングの費用相場

費用を計算している

オフィスホワイトニングの費用相場は、使用する薬剤の種類や濃度によって価格が異なりますが、1回あたり約1万3千~5万5千円前後です。

オフィスホワイトニングの施術は一度ではなく、一般的には約3~6回行うことが一般的です。全体としてのオフィスホワイトニングの費用は約数万~十数万円となることが多いでしょう。

ただし、上記はあくまで一般的な相場であり、歯科医院によっては上記と異なる料金設定をしていることもあります。また、ホワイトニングの効果や安全性、費用などを詳しく知りたい場合は、直接歯科医師に相談するのがよいでしょう。

まとめ

ホワイトニングで白くなった歯を見せてGOODサインを出している女性

オフィスホワイトニングとは、歯科医院で行う歯のホワイトニングです。即効性があり、プロが行うため色ムラがなく、万が一のトラブルにも早急に対応できます。また、ホワイトニング前にクリーニングも行うため、ホワイトニング効果を最大限にするだけでなく、虫歯や歯周病の早期発見にもつながるでしょう。

しかし、理想の白さにするには複数回の施術が必要であり、ホームホワイトニングより費用が高額となるでしょう。

イベントなどの予定があり、すぐに歯を白くしたい方には、オフィスホワイトニングがむいています。ホワイトニングは自由診療のため、歯科医院によって費用が異なります。事前にお近くの歯科医院のホームページで確認するとよいでしょう。

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