セラミックとは?メリットや治療法、費用を解説

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オールセラミックのイメージ

「歯の見た目を改善したいけれど、どんな素材を選べばいいんだろう?」

そんな悩みを持つ方にぴったりの選択肢が「セラミック」です。セラミックは、強度や審美性に優れた素材で、歯科治療において非常に人気があります。特に、オールセラミックは、金属を使わないため金属アレルギーの方にも安心して使用できる素材です。

セラミックにはいくつかの種類があり、それぞれの特性に応じて適切な使用方法が決まります。
「そもそもオールセラミックとは?」「オールセラミックとほかの素材の違いは?」「オールセラミックは何年もつの?」などの疑問を持つ方もいるでしょう。

今回は、オールセラミックの特徴やメリット、費用、ほかの素材との違いについて解説します。被せ物の素材のことで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

オールセラミックとは?

 

オールセラミックで歯がきれいになるイメージ

セラミックの中でも、「オールセラミック」は、セラミック素材だけを使用して作られた歯の被せ物です。

オールセラミックは、色合いや形などの自由度が高いことが特徴で、特に審美性に優れています。この素材で作られた歯の被せ物は、色調と質感が自然で透明感があり、天然歯に近い仕上がりを実現します。オールセラミックはその特性から、陶磁器のように美しい仕上がりを提供し、見た目にこだわる患者さんにおすすめです。

オールセラミックの特徴

オールセラミックの特徴は、審美性の高さだけでなく、金属が使用されていないため、金属アレルギーの心配がないことも挙げられます。特に「オールセラミック」と呼ばれる治療法は、その名前が示す通り、全ての部品がセラミック製で、非常に美しい仕上がりが期待できます。

オールセラミックの注意点

オールセラミックは焼成という方法で成形され、非常に高い精度を持つ製品が完成します。この過程では、セラミックの硬度や熱に対する耐性が強化され、長期間使用できる強固な製品が作られます。とはいえ、特定の使用環境では割れるリスクもあるため、その点を理解しておく必要があります。

オールセラミックの寿命

オールセラミックの寿命は、通常7〜10年程度です。この寿命は、他のセラミック素材と比較しても平均的なものであり、使用状況や患者さんのケアによって多少異なります。しかし、オールセラミックは経年劣化が少なく、表面が滑らかで汚れが付着しにくいため、長期間にわたって美しい状態を保つことが可能です。

オールセラミックとほかのセラミックの違い

オールセラミックとセラミックを比較する女性

オールセラミックとほかのセラミック素材には、それぞれ異なる特性があります。

ここでは、オールセラミックと他の3つのセラミック素材の違いを紹介し、患者さんが自分に最適な素材を選ぶための参考になる情報を提供します。

ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックは、レジン(プラスチック素材)とセラミックを混ぜ合わせた材料です。

この素材は、オールセラミックと比べると審美性が若干劣りますが、保険適用で治療できるため、価格を抑えたい方には適しています。保険が適用されるため、治療費が安価であることがメリットですが、寿命は7〜8年程度とされています。

ハイブリッドセラミックは、特にセラミック製の部品を使う必要がある一部の患者さんに向いています。

e-max

e-maxは、ニケイ酸リチウムガラスを主成分としたオールセラミックの一種で、非常に高い審美性を誇ります。透明感があり、特に前歯の治療に最適です。

e-maxは、その優れた特性から、セラミックの中でも非常に人気の高い選択肢となっています。

強度も高く、奥歯にも使用可能で、寿命は10〜15年程度です。熱や電気に強い特性があり、材料として非常に安定しています。

メタルボンド

メタルボンドとは、金属にセラミックを焼き付けて作られた被せ物です。このタイプは耐久性が高く、硬いものを噛んでも割れにくいという特長があります。

メタルボンドは強度が高いため、長期間使用できる耐久性を持っていますが、審美性はオールセラミックやe-maxに比べると劣ります。また、金属を使用しているため、長期間使用していると金属イオンが溶け出すことがあり、歯茎が着色する可能性もあります。

そのため、金属アレルギーのある方には使用ができません。メタルボンドの平均寿命は8年程度です。

ジルコニアセラミック

ジルコニアセラミックは、内側にジルコニアという素材を使い、外側にセラミックを使用した被せ物です。

ジルコニアは「人工ダイヤモンド」とも呼ばれるほど硬い素材であり、その特性によりオールセラミックのデメリットである「割れやすさ」を補っています。

ジルコニアは高い硬度を持っているため、耐久性に優れ、強い力がかかる奥歯に適しています。審美性は高いものの、オールセラミックと比べると若干、歯の再現性が劣る点もあります。ジルコニアセラミックの寿命は、10〜15年程度です。

オールセラミックのメリット・デメリット

オールセラミックのメリット・デメリットイメージ

オールセラミックのメリットとデメリットを理解することで、より納得して治療を進めることができます。

メリットはもちろん、デメリットもしっかりと考慮して選択することが重要です。

オールセラミックのメリット

オールセラミックのメリットは、以下のとおりです。

オールセラミックの最も大きなメリットは、審美性の高さです。
オールセラミックは、色合い、透明感、質感など、天然歯に非常に近い仕上がりが可能です。そのため、特に前歯に使用した場合、自然な見た目を実現します。

また、セラミックは汚れが付きにくく、変色しにくいため、長期間きれいな状態を保ちやすいという特長があります。
さらに、金属を使用しないため、金属アレルギーの方でも安心して使用できます。

オールセラミックは、硬度や耐熱性、精度が高いため、日常的な摩耗にも耐え、優れた耐久性を持ちます。これにより、セラミックが摩耗しにくく、治療後のメンテナンスも比較的少なくて済むのです。

オールセラミックのデメリット

オールセラミックのデメリットは、強い衝撃を受けた場合に割れるリスクがあることです。特に硬い食べ物を噛んだり、強い衝撃が加わった場合、割れやすくなります。したがって、歯ぎしりや食いしばりの習慣がある方には注意が必要です。

また、オールセラミックは保険適用外の治療となるため、他のセラミック素材に比べて高額な費用がかかります。治療費用は歯科医院によって異なるため、事前に確認しておくことが重要です。

さらに、オールセラミックは他の素材に比べて寿命が若干短い場合があり、平均寿命は7〜10年程度となっています。これは、他のセラミック素材と比較して劣るわけではなく、あくまで平均的な寿命であるため、長期間の使用に耐えられるようメンテナンスをすることが重要です。

オールセラミックがおすすめの人

指差す女性

オールセラミックがおすすめの人は、以下のとおりです。

オールセラミックは、その高い審美性から特に前歯の治療に適しています。審美性を重視する方、また、自然な見た目を求める方に最適です。具体的には、天然歯の色や形が気になる方や、自信を持って笑いたい方におすすめです。

また、金属アレルギーを気にされている方にもオールセラミックは適しています。金属を使用していないため、アレルギー反応が心配な方でも安心して使用することができます。

一方で、割れやすいため、噛む力が強い方や食いしばりの習慣がある方には注意が必要です。このような方は、オールセラミックではなく、より耐久性の高い素材を選ぶことを検討するといいでしょう。

オールセラミックの費用

オールセラミックの費用は、100,000円〜200,000円程度です。

これは、治療を受ける歯科医院や治療を行う部位によって異なるため、事前に確認することが大切です。

また、オールセラミックは自由診療のため、保険が適用されませんが、医院によっては保証が付いていることもあるので、期間や条件を確認しておくことをおすすめします。

まとめ

歯がきれいな女性

オールセラミックは、審美性に優れた素材で、金属アレルギーの心配がなく、自然な見た目を実現するため、特に前歯の治療に適しています。

しかし、割れやすいというデメリットがあるため、使用に際しては慎重に選ぶ必要があります。また、保健が適用されないことから費用が高額になる傾向がありますので、実際の費用は歯科医院で確認しましょう。

歯科医師と相談しながら、ご自身に合う治療法を選んでください。

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