子供の虫歯が心配

お子様の虫歯が大丈夫かどうか、気になる。

このようにお悩みの保護者の方は多くいらっしゃいます。

昨今は、お口の中への意識が大人からも大きく変わってきたために、子供の虫歯についても認識が変わってきました。

大人の歯に生え変わるから、小さい虫歯くらいならそのままにしておいて大丈夫。

このような誤った認識や発言は、とうの昔に消えていて欲しいと思っていますが、

残念ながら昔の知識からアップデートされていない、歯科の知識がない方は未だにこのような間違った認識の方もいらっしゃるようです。

子供の虫歯について、親になる際には保健所などの行政機関からも指導を受ける機会も今は十分にありますし、保育園や幼稚園でも歯科検診は必須項目になっています。

その際に、虫歯の危険性を知っていただいている方はとても多くなったのではないでしょうか。

子供の虫歯、放置してはダメなのはなぜ?

生え変わるから、大丈夫などと言われていたのは戦前から戦後間も無くの期間で、公衆衛生の観念がまだ日本に根付いていない時期にありました。

実は、虫歯の乳歯をそのままにしておくと、1本にはとどまらずお口全体的に、複数の歯に進行をしていきます。

そして、何より乳歯の虫歯は進行の早さにも問題があります。

歯の表面の一層である、一番硬い組織のエナメル質がとても薄く、水分量を多く含んでいるために柔らかい乳歯は、虫歯の進行がとても早いのです。

虫歯だから、今度の定期検診の時まで待つという選択肢は無いほどです。

それほどまでに、進行が早く進行すると痛みを感じるのでお子様にはとても辛い思いをさせてしまいます。

虫歯になる原因

子供における虫歯の一番の原因は、不適切な口腔ケアと食生活にあります。

糖分を多く含む飲食物を頻繁に摂取することが、虫歯菌の繁殖に繋がります。

虫歯菌は、これらの糖分をエネルギーとして使用し、酸を生成してこの酸が歯のエナメル質を徐々に溶かし、虫歯を引き起こします。

また、十分な歯磨きが行われていないと、食べ物の残りが歯に付着したままになり、これも虫歯の原因となります。子供は自分で歯を磨く技術が未熟なことが多いため、親の手助けが必要です。

子供の虫歯ケア方法

子供の虫歯を予防するには、正しい歯磨きと食生活の管理が重要です。

・正しい歯磨き

子供のお口の健康を守るためには、正しい歯磨きが非常に重要です。日々のルーティーンとして、以下の点に注意しましょう。

・歯磨きの頻度

子供の歯磨きは、一日に最低二回を目安にしましょう。特に朝食後と就寝前の歯磨きは、虫歯予防に効果的です。

・子供用歯磨き粉の使用

幼い子供には、フッ化物入りの子供用歯磨き粉を少量(米粒大程度)使用します。これにより、虫歯のリスクを減少させることができます。

・歯ブラシの選択

子供の歯茎はデリケートで、感覚が敏感ですので、柔らかい毛の歯ブラシを選び、優しく丁寧に磨くことが重要です。

食生活の管理

子供の食生活は、虫歯の予防に直接関係しています。

・砂糖の摂取制限

砂糖の多いスナックや飲み物は、適度に制限しましょう。これらは虫歯菌の餌となり、酸を生成して歯を攻撃します。

・間食の管理

間食の回数を減らし、特に食後すぐに歯を磨く習慣をつけることが大切です。これにより、歯に付着した糖分を素早く取り除くことができます。

・バランスの良い食事

健康的な食生活は、子供の全体的な健康と共に口腔健康にも良い影響を及ぼします。野菜や果物を多く含む食事は、必要な栄養を提供し、虫歯の予防に役立ちます。

これらの基本的なガイドラインに従うことで、子供の歯を健康に保ち、虫歯のリスクを減らすことができます。親としての適切な指導とサポートが、子供の生涯にわたるお口の健康の基盤を築きます。

仕上げ磨きの重要性

仕上げ磨きは、子供の虫歯予防において非常に重要です。子供たちは、自分で行う歯磨きの技術が未熟で、脳の発達などの機能的な問題からも10歳以降でないと十分に磨くことが難しいと言われています。

特に奥歯や歯の裏側など、磨きにくい箇所を見落としがちです。保護者の方がしっかりと仕上げ磨きを行うことで、これらの部分の清掃を確実に行い、虫歯のリスクを大幅に減らすことができます。

仕上げ磨きのポイントは以下の通りです。

・お子様に自分で磨いてもらう(自主性を重んじる)

・お子様の磨いているところを一緒に歯を磨きながら観察する(動かし方の癖などを見る)

・お子様が磨き終わったところで、仕上げ磨きに移行する(スムーズな誘導)

・仕上げ磨きを丁寧に行う(親子のスキンシップの大切な時間)

子供が自分で歯を磨いた後、親が歯ブラシを使って全ての歯をもう一度丁寧に磨きます。

磨き残しが多い奥歯や歯と歯の間に特に注意を払います。

歯ブラシの動かし方や力加減に注意し、歯茎を傷つけないようにします。

そして必ずフロスを使用してください。歯と歯の間の虫歯も進行が早く、上の前歯によく見られますので注意が必要です。

食べ方について

虫歯になりやすい食事は、主に砂糖や糖分が豊富な食品に関連しています。特に、頻繁に甘いお菓子やソフトドリンクを摂取することは、虫歯の主な原因となり得ます。これらの食品に含まれる砂糖は、口腔内の細菌が酸を生成する原料となり、この酸が歯のエナメル質を侵食し虫歯を引き起こします。

また、食べ方にも注意が必要です。一日に何度も間食をする習慣は、口腔内の酸性環境が継続することを意味し、これが虫歯を促進します。

健康的な食生活は、虫歯予防においても重要です。バランスの取れた食事には、歯と歯茎を強化する栄養素が含まれています。たとえば、カルシウムが豊富な乳製品、ビタミンCが豊富な果物や野菜は、歯の健康に良い影響を与えます。また、糖質の摂取を適度に抑え、食物繊維の多い食品を取り入れることで、自然に歯のクリーニング効果を得ることができます。

総じて、砂糖の摂取を控えめにし、バランスの取れた食生活を心がけることが虫歯予防には効果的です。食事の選択と食べ方に注意を払い、定期的な歯科検診を受けることも大切です。

フッ素について

フッ素塗布は、歯を強化し虫歯を予防する効果的な方法の一つです。フッ素は歯のエナメル質を強化し、酸による侵食を減少させるため、虫歯予防において重要な役割を果たします。

日常の歯磨きにおいては、フッ化物を含む歯磨き粉の使用が推奨されます。特に子供の場合、使用量に注意が必要で、6歳未満の子供には米粒大程度の量が適切です。歯ブラシについた歯磨き粉で歯を優しく磨き、フッ素を歯に直接塗布することで、日々の虫歯予防に役立ちます。ただし、過剰にフッ素を摂取するとフッ素症のリスクがあるため、適切な量を守ることが重要です。

まとめ

いかがでしたか?子供の虫歯予防は、日々の生活習慣に大きく関係します。適切な食生活と正しい歯磨きの習慣を身につけ、仕上げ磨きを行うことで、子供たちの歯を虫歯から守ることが可能です。保護者として子供の口腔ケアに関心を持ち、積極的に関わることが、健康な歯を育てる鍵です。ぜひお子様のお口の中に関心を持ってもらうことで、お子様のお口の健康を維持できるよう、当院ではサポートさせていただきます。ぜひ一度ご相談ください。

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