硬いものを食べて歯並びが良くなるなんて、理由が分からないし硬いもので美味しいものは少ないから、ついつい柔らかくて甘いケーキやスナック菓子に手が伸びてしまう。
そんな幼少期を過ごした方も多いのではないでしょうか?
そんな、歯並びと食べ物の関係性について、本当に関連があるのでしょうか?
実は、関連性がバッチリあるのです。今回のブログでは、歯並びと食べ物の関係性について詳しく解説をしていきますね。
こちらのブログを最後までお読みいただくことで、歯並びや食べ物についての見方や意識がかなり変わると思います。ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
歯並びの重要性
「良い歯並びになるためには〜」と言われていたとしても、そんなに歯並びって重要?と思うところがある方はたくさんいます。
歯並びが綺麗に揃っていると、テレビに出ているアイドルやYouTubeやInstagramなどのインフルエンサーみたいに綺麗に、可愛く、かっこよくなれるのかな?と淡い機体を描いたりもすると思います。
見た目を変えるため?
実際に、お口元の印象でお顔の印象が大きく変わることをご存知ですか?
話す時、笑う時、お食事をするときのお口元は意外と目立つものなのです。
歯並びが悪い事を誰かに指摘されて、そこからコンプレックスに感じて矯正治療を受けに来られる方もたくさんいらっしゃいます。
ご自身で、ひょっとして自分の歯並びがあまり良くないのかも?と気がつく頃には、しっかりとご自身の見た目に興味を持ち、いかに自分らしさをアピールするか?見た目を綺麗にしようか?など、ある程度悩んで改善される、意識が改革されている途中になります。
では、歯並びの重要性って本当に見た目だけなのでしょうか?
見た目だけじゃない、歯並びの大切さ
「なんだか、1人だけ食事がいつも遅い」
「奥歯で噛んでも、前歯だけ開いていて麺が噛みきれない」
「噛み合わせても両方の奥歯が噛み合わないで片方に負担がかかってる」
「下顎が出ていて、滑舌が悪い」
「出っ歯だから、前歯がすぐ乾く」
「いつも同じところに食べ物が挟まる」
「犬歯がよく唇に引っかかる」
このようなお悩みを抱えている方はいらっしゃいませんか?
どれも少し、重症な感じを抱くかもしれませんが
「あれ?ちょっと待って、自分が当てはまっているかも」とピンときた方もいらっしゃると思います。
そうなのです、実はこのお悩みは歯並びが適切な位置に並んでいないことによって起こり得る事を記載しています。そして、些細なことでも気になるようであればすぐに矯正歯科でご相談いただければと思います。
歯並びが悪いと、噛み合わせのバランスが取れないこともよく起こります。
そうすると、全身のバランスが取れにくいので、背骨が歪む、骨盤が歪む、足の長さが変わる、肩が凝る、首が痛い、頭痛が治らない、顎が痛いなどの症状へと繋がります。
虫歯や歯周病と歯並びが関係するの?
歯並びが悪いと、歯磨きをする時に効率が悪くなります。しっかり磨いているつもりが、歯並びの重なりが大きくなってしまうことや、斜めに生えているなどでかなり磨きにくく、歯ブラシが届きにくくなってしまう可能性が出てきます。
そうすると、虫歯になりやすいのはもちろんのこと、歯周病も進行しやすくなってしまうので、お口の中が様々な病気が起こるリスクが高まっている状態なのです。
食べ物で歯並びが変わる?
実際に、歯並びが食べたもので変わるのであれば、食べ物の改善をはかりますよね。 実際に、どんな時に食べ物で効果が出るのでしょうか?
〜食事におけるポイント〜
実際に歯並びに影響が大きく出ると言われているのが幼少期、小児期の食生活ですが、大人になってからも食事は重要な役割を果たします。 ではなぜ、食事が歯並びに影響するのでしょうか?
噛むこと
食物を噛むことには、大きく分けて2つのフェーズがあります。
・前歯でかじり取る
食物は、まず前歯で大きな固形からお口の中に運び入れるサイズ感へと噛みちぎる動作が必要です。そうすることで、前歯の周辺の顎の骨、前歯、かじり取るときに使うお口の周囲の筋肉に負荷がかかります。これにより、筋肉や骨の発育と発達が促されます。
・奥歯ですり潰す
お口の中に入ってきた食べ物の塊を、飲み込めるようになるまでしっかりと奥歯で噛んですり潰します。奥歯で噛むときの顎の運動は、上下に咀嚼する運動だけではありません。しっかりとすり潰すために、少し斜めにしてみたり、舌を使ったり、頬の筋肉や唇の周辺の筋肉を大きく使いながら飲み込めるようになるまですり潰していきます。これにより、筋肉や骨の発育と発達が促されます。
その際に、唾液も働いてくれます。唾液でよりしっかりと食塊を形成してまとまりやすくするのはもちろんのこと、唾液の中には消化酵素も含まれますので、よく噛むことは胃腸の働きにも負荷をかけず、より栄養の吸収効率をよくするための働きがあります。
硬さのある食べ物を咀嚼する
前歯や奥歯で噛む動作についてです。硬さのあるもの、歯応えのあるものを前歯でかじり取り、奥歯でしっかりと咀嚼することで顎の骨に振動として伝わり刺激が起こります。それに加えて、お口の周りにある筋肉にも刺激が伝わります。噛むという動作では多くのお口の周りや顎の筋肉が使われており、顎の骨や筋肉に刺激が伝わることで、筋肉や骨格の発達に良い影響を与えます。この、良い影響というのが歯並びを悪くしないために重要なことなのです。 刺激を受けた顎の骨は歯並びが揃いやすいように、しっかりと発達し、スペースを広げてくれることで歯並びが悪くなる可能性を下げてくれる効果があります。 上顎は頭蓋骨の発達、下顎は下顎の発達ですが、この刺激で歯が生え揃えられるアーチを均等に広げてくれる効果があると言われています。
ですが、近年ではこの筋肉の発達が著しく弱まっていると言われています。 それはなぜでしょうか?
食べ物の欧米化
食事で、好きなものは何?と聞くと、 「ハンバーグ」「オムライス」など、柔らかくてフワフワで美味しいものが挙げられやすいと思います。大人でも硬い食べ物が好きという方は少数派です。
日本で生活していると、食生活はお米が主食であっても、副菜では柔らかいおかずが多いのではないでしょうか?
食生活の欧米化によって、昔の日本の食卓に並んでいたような食生活とはかけ離れてしまいました。固くてよく噛むワイルドな食生活は、現代の方には受け入れにくいかもしれません。
ですが、ご自身の歯並びが気になる方や、矯正治療を考えている方には、食生活の改善を検討していただければと思います。
今の食事より確実に噛む回数が増えるので、最初は顎が疲れてます。
まとめ
いかがでしたか?前歯でかじる。奥歯を使って噛み砕く。
この動作ができずに食事を丸呑みしてしまうと、消化不良や窒息のリスクも高まります。そうならないように、硬さのある食べ物を取り入れることが重要です。食育という言葉も歯科には深く関連しています。
噛み応えのあるものや、お口の動かし方、飲み込み方、筋肉の使い方など、お口の健康には多くの要素が関わっています。
歯並びで気になることがあれば、いつでも当院へご相談ください。お待ちしています。
お問い合わせ
年中無休で診察しています。