歯が黄色い?その原因と解決方法は?

私たちの笑顔の印象を大きく左右するのが、歯の色です。誰もが白く輝く歯を持ちたいと思うものですが、鏡を見て「歯が黄色い」と感じることはありませんか?

市販のホワイトニング用歯磨きを使用しても、なかなか歯が白くならないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。

実は、歯の色は人によって異なり、その黄色みには遺伝的な要因や生活習慣が大きく影響しています。特に日本人やアジア人は、生まれつき歯が黄色く見えることが一般的です。

本記事では、「理想の白い歯」を手に入れるために、歯の色が黄色い理由、その原因や予防策、そしてホワイトニングの治療方法について詳しく解説します。

歯が黄色っぽく見える理由とは?

歯磨きをきちんとしている状態であっても歯が黄色く見える、その主な原因は、歯の内部にある「象牙質」の色にあります。

歯の構造は、外側の「エナメル質」とその下にある「象牙質」で構成されており、エナメル質は透明感のある白色、象牙質は黄色味を帯びています。象牙質の色が透けて見えるため、結果的に歯が黄色っぽく見えるのです。

特に日本人やアジア人は、エナメル質が比較的薄く、象牙質の黄色が透けやすい特徴があります。これは遺伝的な要因によるもので、白人と比べて生まれつき歯の色が黄色みを帯びやすいのです。これは「エナメル質の透明度」と「象牙質の色合い」によるもので個人差があるため、生まれつきといってもアジア人全体が同じというわけではありません。

歯が黄色くなる原因とは?

歯が黄色くなる理由は、単に象牙質のように身体の内側からくることだけに原因があるわけではありません。生活習慣や外的要因によっても、歯の色は変わっていきます。

以下に、主な原因を挙げていきます。

1. 加齢による変化

「もともと白い歯だったのに、だんだん歯が黄色くなってきた」と感じることがあります。

年齢を重ねると、歯のエナメル質が徐々にすり減っていきます。エナメル質が薄くなることで、象牙質の黄色がより強調され、歯が黄色く見えるようになります。また、加齢とともに歯の表面に細かい亀裂が生じることもあり、その亀裂に色素が入り込んでしまうことで歯が黄ばんで見えることもあります。

2. 食べ物や飲み物による着色

食べ物や飲み物に含まれる色素もステインという着色汚れとなり、歯を黄色くする原因のひとつです。特に、以下のものがステイン(着色汚れ)の原因としてよく知られています。

こういった食品にはポリフェノールなどの強い色素が含まれており、長期間にわたって摂取していると、歯の表面に色素が蓄積され、黄ばみが目立つようになります。また、コーヒーや紅茶にはタンニンが多く含まれており、これが歯のエナメル質に付着して色素沈着を促進する原因となります。特に紅茶は、長時間飲み続けていると、時間をかけて少しずつ歯に色がつき、気づいたときにはかなり目立つようになることがあります。

さらに、スポーツドリンクやジュースなどの甘い飲み物にも注意が必要です。これらには着色料が使われていることが多く、酸性度が高いため、歯のエナメル質が溶けやすく、色素が入り込みやすくなります。特に、カラメル色素やアントシアニンなどが含まれている飲み物は、歯の表面に着色を引き起こすことがあります。これらの飲み物を長期間摂取し続けると、歯の黄ばみが進行し、通常の歯磨きでは取れない色素が蓄積される可能性があります。

また、食べ物に関してもカレーやトマトソースなど、強い色素を持つものが多く、特に温かい料理やスパイシーな料理は、歯に色が定着しやすい傾向があるので要注意です。これらを食べた後に歯磨きをすることで、着色汚れを減らすことができますので、食後に歯を磨く習慣をつけましょう。

日々のケアの中で、こういった食品を摂取した後にしっかりとセルフケアを行うことが、歯の黄ばみを予防するためには重要です。

3. 喫煙

タバコの煙には、ニコチンやタールといった成分が含まれており、これらは歯に付着して黄ばみを引き起こします。特に喫煙者の場合、長年の喫煙習慣によってタバコのヤニによる歯の黄ばみが進行し、通常の歯磨きでは取り除けないほど色素沈着が進んでしまうことがあります。

4. 口腔ケアの不足

正しい口腔ケアを行わないと、歯の表面にプラーク(歯垢)や歯石が溜まり、そこに食べ物や飲み物の色素が沈着してしまいます。歯石がつくと歯磨きでは取り除けないため、歯科で専門的なクリーニングを受ける必要があります。

日常的な歯磨きや定期的な歯科検診を怠ることで、歯の表面がざらざらになり、色素が付着しやすくなるのです。

5. 薬剤の影響

一部の薬剤、特に抗生物質のテトラサイクリン系の薬を幼少期に服用した場合、歯に色素沈着などの変色が起こることがあります。このようなケースでは、通常のケアやホワイトニングでは改善が難しい場合があります。

歯の黄ばみを予防するには?

歯の黄ばみを防ぐためには、日常生活の中でいくつかの習慣を見直すことが大切です。以下の方法で、歯を白く保つための予防策を取り入れていきましょう。

1. 正しいブラッシング

歯の着色を防ぐためには、正しいブラッシングが基本です。毎食後、特に着色しやすい食べ物や飲み物を摂取した後は、すぐに歯を磨く習慣をつけましょう。力を入れすぎると歯のエナメル質が傷ついてしまうため、優しく丁寧にブラッシングすることが重要です。また、フロスや歯間ブラシを使用して、歯と歯の間の汚れもしっかり取り除くことも忘れずに行いましょう。

2. 着色しやすい食べ物や飲み物を避ける

コーヒーや紅茶、赤ワインなど、着色しやすい飲み物を摂取する際は、ストローを使って歯に直接触れないようにするか、摂取後すぐに水でうがいをするなどの対策が有効です。また、カレーやトマトソースといった色の濃い料理を食べた後は、すぐに歯磨きをすることをおすすめします。

3. 禁煙

喫煙は、歯の黄ばみの原因だけでなく、歯周病や口臭の原因にもなります。歯を白く保つためには、禁煙が最も効果的な方法のひとつです。

4. 定期的な歯科検診とクリーニング

定期的に歯科医院でのクリーニングを受けることで、普段の歯磨きでは取り除けないプラークや色素を除去することができます。半年に一度の歯科検診とプロフェッショナルクリーニングを習慣にすることで、歯の黄ばみを予防し、健康な口腔環境を保つことができます。

ホワイトニングで歯を白く!

すでに歯が黄色くなってしまっている場合、「市販のホワイトニング用歯磨き粉を使ってみたけれど、思ったほど白くならない……」と感じたことはありませんか?

特に、芸能人のような白く輝く歯に憧れてケアを始めた方にとっては、「自分には効果がないのかも」と不安になることもあるかもしれません。実際、市販の歯磨き粉だけで歯の色を根本から治すことは難しく、すでに着色してしまった歯には、ホワイトニングの処置が必要になる場合が多いのです。

歯の黄ばみは、コーヒーや紅茶、喫煙などの生活習慣だけでなく、加齢による変化やエナメル質の薄さなど、さまざまな原因によって起こります。特に日々忙しく過ごす女性や、育児中の子供のいるご家庭では、自分のケアを後回しにしてしまいがちです。しかし、歯の色は第一印象にも大きく関わるため、早めに適切な方法で対処することが大切です。

すでに歯が黄色くなってしまった場合でも、歯科の医療ホワイトニングによって本来の白い歯へ、さらにもっと白い歯へと改善できる可能性があります。ホワイトニングにはさまざまな方法がありますが、大きく分けて「オフィスホワイトニング」と「ホームホワイトニング」と、両方の良さを取り入れた「デュアルホワイトニング」の3種類があります。

ここでは、それぞれの特徴やメリットについて、詳しくご紹介します。

1. オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは、歯科医院で行うプロフェッショナルなホワイトニング方法です。高濃度のホワイトニング剤を使用し、短時間で効果を得ることができます。歯科医師が施術を行うため、安全かつ効果的に歯を白くすることができ、即効性があるのが特徴です。通常、1〜2回の施術で歯が数段階白くなるため、急いで結果を出したい方に向いています。

2. ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、自宅で行うホワイトニング方法です。歯科医院で自分の歯型に合ったマウスピースを作成し、それにホワイトニング剤を入れて自宅で装着します。オフィスホワイトニングよりも低濃度の薬剤を使用するため、効果が現れるまでに数週間かかりますが、時間をかけてじっくりと歯を白くすることができます。自分のペースでできるため、時間に余裕がある方におすすめです。

3. デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた方法です。まず、歯科医院で短期間の集中ホワイトニングを行い、その後、自宅でホームホワイトニングを続けることで、効果を持続させます。短期間で結果を得たい方や、長く効果を維持したい方に適しています。

ホワイトニングに使用する薬剤

ホワイトニングで使用される薬剤は、主に過酸化水素や過酸化尿素が含まれています。これらの薬剤は、歯の表面に付着した色素を化学的に分解し、白さを引き出す役割を果たします。

過酸化水素は即効性があり、オフィスホワイトニングでよく使用されますが、濃度が高いため、歯科医師による慎重な管理が必要です。

一方、ホームホワイトニングでは過酸化尿素が使われることが多く、こちらは比較的低濃度であり、時間をかけて歯を白くする方法です。

薬剤は歯のエナメル質を傷つけないように配慮されており、正しく使用することで安全に効果を実感できます。

ホワイトニング後のケア

ホワイトニングを受けた後も、適切なケアを続けることで白さを長持ちさせることができます。ホワイトニング後は、特に歯が着色しやすくなっているため、以下の点に注意しましょう。

1. 着色しやすい食べ物や飲み物を避ける

ホワイトニング後の数日間は、特に着色しやすい飲食物を避けることが推奨されます。コーヒー、紅茶、ワイン、カレー、トマトソースなどは避け、できるだけ飲み物は水で色の薄い食べ物を選ぶと良いでしょう。

2. ホワイトニング専用の歯磨き粉を使用する

ホワイトニング効果を持続させるために、ホワイトニング効果のあるの歯磨き粉を使用することも効果的です。これにより、毎日のケアで歯の表面に付着した汚れや色素を効果的に取り除くことができます。

まとめ|歯医者のケアで白い歯に

歯が黄色く見える原因は、生まれつきの遺伝的な要因だけでなく神経の状態、日々の食事や唾液の性質など、さまざまな部分に関連していることをお話しいたしました。

特に、ポリフェノールを含む飲み物や濃く着色された食品、また口の中の磨い残しなどが積み重なることで、黄ばむ現象が起こりやすくなります。

歯の黄ばみは放置してしまうと、にくく落ちにくいステインや酸によるエナメル質のダメージに繋がることもあります。そのため、公式なおすすめの方法として歯科医院でのホワイトニングを取り入れることは、大きなメリットがあります。自由診療となるため費用はかかりますが、削ることなく歯を白く導けるのは、歯科の医療ホワイトニングの大きな魅力です。

当院のドクターによるホワイトニングは、漂白効果が高く、研磨などの処置と合わせて施術します。施術後の歯茎や神経の状態に配慮しながら、美しい仕上がりを目指します。

簡単なセルフケアと合わせて継続することで、白さを長く保つことが期待できます。

さらに、当院では初めての方でも気軽に相談できるよう、カウンセリングを重視しています。希望や不安を丁寧にお聞きし、デメリットや治療費用の説明やご案内もいたします。ホワイトニングは、自身の口元に自信を持ちたい方にとって、非常に効果的な選択肢の一つです。

「なんとなく歯の色が気になる」「以前よりも黄ばんできた気がする」とお感じの方は、まずは当クリニックへ気軽にご相談ください。日常的なケアや習慣の見直しと専門的な施術を上手に組み合わせることで、自然で美しい白さを手に入れることができます。

ホワイトニングに興味がある、歯の色が気になる方はぜひ当院までご相談ください。

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