「歯医者は痛くなってから行くもの」そう思っていませんか?
実は、そう考えていると将来的に大きな治療が必要になったり、歯を失うリスクが高まったりする可能性があります。大切なのは、トラブルを未然に防ぐ「予防歯科」です。定期的なケアを続けることで、虫歯や歯周病を防ぎ、健康な歯を長く維持することができます。さらに、治療の回数や費用を減らすことにもつながります。今回は、予防歯科のメリットや具体的なケア方法について詳しく解説します。お口の健康を維持するために、ぜひ参考にしてください!
目次
- 予防歯科とは?
- 予防歯科のメリット
- 自宅でできるケア
- 歯科医院でできるケア
- 予防歯科のゴールは「8020」
- よくある質問(Q&A)
- まとめ
1. 予防歯科とは?
予防歯科とは、虫歯や歯周病になってから治療するのではなく、発症を未然に防ぐことを目的とした歯科医療です。「治療」よりも「予防」を重視する考え方で、健康な歯を維持するためのケアを行います。欧米では、定期的な予防ケアが一般的で、歯のトラブルが起こる前に歯科医院に通う習慣が根付いています。日本でも近年、その重要性が広まりつつあり、予防歯科に力を入れる歯科医院が増えています。
2. 予防歯科のメリット
予防歯科は、虫歯や歯周病を防ぐだけではなく、お口の健康を維持するために欠かせません。定期的な予防ケアを行うことで、長期的に見て多くのメリットがあります。
1.虫歯や歯周病の予防
予防歯科の最大のメリットは、虫歯や歯周病を未然に防ぐことです。定期的に検診を受けることで、お口のトラブルを初期段階で発見し、対処できます。これにより、痛みや深刻な治療が必要になる前に問題を解決でき、歯の健康を保つことができます。
2.治療費を抑えられる
予防歯科を実践することで、大きな治療を避けることが可能になります。例えば、虫歯が初期の段階で発見されれば、小さな詰め物だけで済みます。しかし、進行すると根管治療が必要になり、高額な治療費がかかります。予防を意識することで、大きな治療費を抑えることができ、結果的に経済的な負担も軽減できます。
3.口臭の予防や清潔感アップ
歯垢や食べかすを取り除くことで、口内が清潔に保たれ、口臭を防ぐことができます。また、歯や口の中がきれいであると、見た目にも自信が持てます。清潔感はコミュニケーションにも影響を与えるため、積極的に予防歯科を実践することが大切です。
3. 自宅でできるケア
予防歯科は歯科医院でのケアだけでなく、自宅でのケアが重要です。日常的に実践できるケアを見ていきましょう。
1.正しい歯磨きの方法(ブラッシングのコツ)
歯磨きは予防歯科の基本であり、毎日の習慣が虫歯や歯周病のリスクを左右します。毎食後、歯ブラシの毛先を歯と歯茎にしっかり当て、優しく磨くことが大切です。特に就寝前は、1日の汚れを丁寧に落とし、細かい部分までしっかり磨きましょう。また、歯磨き粉はフッ素入りのものを選ぶと、歯質の強化にも役立ちます。
2.デンタルフロス・歯間ブラシの活用
歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れを完全に取り除くことはできません。実際、歯ブラシのみでは、歯の汚れの約60%しか落とせないといわれています。残りの約40%は歯と歯の間や歯茎の隙間に残り、虫歯や歯周病の原因になります。そこで、役立つのがデンタルフロスや歯間ブラシです。歯ブラシと併用することで、磨き残しを防ぎ、口内を清潔に保つことができます。毎日の歯磨きに加え、これらのアイテムを活用して、健康な口腔環境を維持しましょう。
3.食生活の見直し
食生活は歯の健康に大きく影響します。甘いものや酸性の食品を摂りすぎると、虫歯の原因となる細菌が増え、歯の表面が溶けやすくなります。また、よく噛んで食べることで唾液の分泌が促され、口内の汚れを洗い流す効果が高まります。カルシウムやビタミンを含む食品をバランスよく摂取し、歯や歯茎を健康に保ちましょう。
4. 歯科医院でできるケア
歯科医院で行う予防ケアも非常に重要です。自宅でのケアと組み合わせることで、より効果的な予防ができます。
1.定期検診で虫歯・歯周病の早期発見
歯科医院での定期検診は、お口のトラブルを早期発見・早期治療するために欠かせません。自分では気づきにくい初期の虫歯や歯茎の炎症も、専門家がチェックすることで悪化を防げます。また、定期的に通うことで、自分のお口の状態を把握でき、予防意識も高まります。健康な歯を長く保つために、歯が痛くなくても定期検診を受ける習慣をつけましょう。
2.歯のクリーニング
歯科医院では、歯石やプラークを除去する専門的なクリーニングを受けることができます。PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)は、専用の器具を使って歯の表面を徹底的に磨き、虫歯や歯周病を予防する方法です。特に歯ブラシでは落としきれない汚れや着色を除去するのに効果的です。また、エアフローは、微細なパウダーをジェット噴射し、歯の表面や歯周ポケットの汚れを優しく取り除く方法です。従来のスケーリングと比べて歯や歯茎への負担が少なく、タバコのヤニやコーヒーの着色汚れにも有効です。
3.フッ素塗布とシーラントで虫歯予防(特に子ども向け)
フッ素塗布は、歯の表面を強化し、酸に溶けにくくすることで虫歯を防ぐ方法です。特に乳歯や生えたばかりの永久歯は虫歯になりやすいため、定期的なフッ素塗布が推奨されます。また、シーラントは、奥歯の噛み合わせ部分にある深い溝をレジンでコーティングし、汚れがたまりにくい状態にする処置です。子どもは歯磨きが十分にできないことが多いため、シーラントで虫歯を予防することが重要です。幼いころからしっかりとお口のケアに取り組みましょう。
5. 予防歯科のゴールは「8020」
予防歯科の最終目標は「8020」です。これは、80歳になっても20本の自分の歯を残すことを目指しています。20本以上の歯が残っていれば、食事や会話に支障がなく、豊かな生活が送れるとされています。予防歯科を実践することで、80歳を迎えた時に自分の歯をしっかりと維持できる可能性が高まります。
6. 予防歯科のよくある質問(Q&A)
Q:歯科医院での定期検診はどれくらいの頻度で受けるべきですか?
A:一般的には3~6ヶ月に1回の受診が推奨されます。ただし、歯の状態によっては歯科医師と相談し、最適な受診頻度を決めるとよいでしょう。
Q:予防歯科は何歳から始めるべきですか?
予防歯科は、乳歯が生え始めた赤ちゃんから高齢の方まで、どの年代でも重要です。特に幼少期から正しいケアを習慣化すると、一生涯健康な歯を維持しやすくなります。
7.まとめ
予防歯科は、「痛くなってから治療する」のではなく、「健康な歯を守る」ための重要な習慣です。定期的なケアを続けることで、虫歯や歯周病を防ぎ、将来的に健康な歯を維持することができます。「8020」を達成するためにも、毎日のケアや歯科医院での定期検診を継続し、大切な歯を守っていきましょう。
テラスモール松戸プランス歯科では、お口の健康を一生涯サポートする「かかりつけ医」として、全ての診療で、メンテナンスやご自宅でできるケアについて丁寧に説明をしております。皆様のお口の健康を維持するお手伝いをしておりますので、お悩みがございましたらお気軽にご相談ください。
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