子供の虫歯の治療法 -初期症状は見逃しやすい?

お子さまの歯を見て、「これって虫歯かも…?」と不安に感じたことはありませんか?
日々の歯みがき習慣や仕上げみがきの有無、チェックの頻度などによっても、こうした不安を感じやすくなることがあります。
実は、子供の虫歯は初期段階では目立つ症状が出にくく、気づかないうちに進行してしまうことがあります。
その背景には、食事やおやつの内容、糖分や砂糖の摂取量、与えるタイミングや頻度といった生活習慣が関係している場合も少なくありません。
痛みなどのわかりやすいサインが出る頃には、治療が必要な段階になっていることも。
虫歯が進行すると、歯の表面だけでなく内側にまで細菌が入り込み、状態が複雑になったり、小さな穴があいてしまったりすることもあります。
毎日一緒に過ごしている保護者の方でも、気づきにくいケースは多いのです。
特に、自分で歯みがきを始めたばかりの時期や、2歳・3歳頃、歯が生える途中の時期は、見落としが起こりやすいため注意が必要です。
この記事では、虫歯の初期症状や見逃しやすいサイン、そして治療法について、わかりやすく解説します。
あわせて、ミュータンス菌や唾液の働き、家庭で可能な対策、歯科医院での定期的な診察や医療面でのサポートについても触れていきます。
大切なお子さまの歯を守るために、早期発見の参考になれば幸いです。
赤ちゃんの頃から意識したケアや、成長に合わせた対応を知ることで、虫歯を減らすことにつなげていくことができます。

目次

  1. 子供の虫歯ができやすい原因とは
  2. 見逃しやすい!虫歯の初期症状
  3. 乳歯の虫歯、放置しても大丈夫?
  4. 子供の虫歯の治療方法
  5. よくある質問(Q&A)
  6. まとめ

1. 子供の虫歯ができやすい原因とは

子供の歯は大人の歯と比べて構造や生活習慣が異なるため、虫歯ができやすい特徴があります。
特に、日々の生活の中での食事やおやつの与え方、歯みがきの習慣などが影響しやすい点が特徴です。

1-1. 食生活と口腔ケアの影響

乳歯の表面を覆う「エナメル質」は、永久歯と比べておよそ半分の厚さしかありません。
このエナメル質は歯を守る大切なバリアです。しかし、薄いことで虫歯菌が出す酸に弱く、あっという間に虫歯が進行してしまいます。
虫歯菌の代表的なものとして知られるミュータンス菌は、糖分をエサにして酸をつくり出し、歯を溶かす働きをします。
そのため、糖分や砂糖を含む食べ物・飲み物を摂取する量や頻度が多いと、虫歯のリスクが高まります。
さらに、象牙質(歯の内側の層)まで達するのも早いため、気づいたときには痛みを伴う状態になっていることも少なくありません。
唾液にはお口の中を洗い流し、歯を修復する働きがありますが、子供の場合は唾液の働きが十分に活かされにくいこともあります。

2-2. 子供の生活習慣

子供は甘いお菓子やジュースを好みやすく、間食の回数も多くなりがちです。
特に「だらだら食べ」や「寝る前のジュース・ミルク」などは、口の中が長時間酸性状態になり、虫歯のリスクを高めます。
おやつを与えるタイミングや頻度が決まっていない場合、歯が酸にさらされる時間が長くなりやすいため注意が必要です。
さらに、子供の歯磨きはまだ未熟なため、磨き残しが多い傾向があります。
特に奥歯や歯と歯の間など、汚れがたまりやすい場所は虫歯ができやすいポイントです。
仕上げみがきを行うかどうか、歯みがきの力や質が適切かどうかによっても、虫歯の発生しやすさには差が出ます。
定期的に歯の状態をチェックし、必要に応じて歯科医院で診てもらうことも大切です。

2. 見逃しやすい!虫歯の初期症状

虫歯のはじまりは痛みがないため、気付きにくいのが特徴です。以下のようなサインを見逃さないようにしましょう。
特に、毎日の歯みがきや仕上げみがきの際に、歯の色や形の変化をチェックすることが早期発見につながります。

2-1. 白く濁った歯の表面

虫歯の初期段階では、歯の表面が白く濁ったように見える「白濁(はくだく)」が見られます。
これは、歯の表面のエナメル質が溶けはじめているサインです。
この段階であれば、フッ素の活用や歯みがき習慣の見直しなど、負担の少ない対策で改善が期待できる場合もあります。

2-2. 冷たいものがしみる、片側で噛む

アイスを食べたときや冷たい水を飲んだときに、表情がこわばる・食べたがらないなどの反応があれば要注意です。
また、片側ばかりで噛むなどの行動も、歯に違和感があるサインです。
このような様子が見られる場合、子供自身がうまく言葉で伝えられなくても、何らかの不快感を感じている可能性があります。
これらは、エナメル質の下の象牙質まで虫歯が進行し始めた可能性を示しています。

2-3. 食べ物が詰まりやすくなる

歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなったというのも、虫歯の初期サインかもしれません。
これは、虫歯によって歯の形が少し変わり始めているためです。
お子さまが「食べ物が歯に挟まる」と訴えたり、いつも特定の場所で歯間ブラシやフロスを使うと食べ物が出てくる場合は要注意です。
同じ場所で繰り返し起こる場合は、見た目では分かりにくい虫歯が進行している可能性も考えられます。

2-4. 歯の溝が茶色くなる

奥歯の溝や歯と歯の間が茶色くなっているのも虫歯のサインです。
単なる着色と見分けがつきにくいこともありますが、虫歯菌が繁殖し始めて歯を溶かしている可能性があります。
特に奥歯の溝は複雑な形をしているため、歯みがきだけでは汚れが落としきれず、虫歯が発生しやすい部分です。

3. 乳歯の虫歯、放置しても大丈夫?

「どうせ乳歯は生え変わるから、虫歯になっても大丈夫」と考えていませんか?
実はこれは、大きな誤解です。
乳歯の時期の虫歯は、その場限りの問題ではなく、その後の成長にも影響を及ぼすことがあります。

3-1. 乳歯の役割と重要性

乳歯には、見た目以上に大切な役割がいくつもあります。
まず、乳歯は永久歯が正しい位置に生えてくるための「スペースキーパー」としての役割を果たしています。
もし乳歯を虫歯などで早期に失ってしまうと、そのスペースがなくなり、永久歯がずれた位置に生えてしまう恐れがあります。
これは歯並びが乱れる原因にもなり、将来的に矯正治療が必要になる可能性にもつながります。
また、乳歯を使った正しい咀嚼(そしゃく)は、あごの骨の発育や、全身の健やかな成長にも関わっています。
しっかり噛むことで、栄養の吸収や顔まわりの筋肉の発達にも良い影響を与えるのです。
食事のバランスや噛む回数は、体の発育だけでなくお口の機能の発達にも関係しています。
さらに、前歯の乳歯は、言葉を話し始める時期の「正しい発音」のためにも重要です。
特にサ行やタ行などの発音には、歯の存在が大きく関わっています。
乳歯の虫歯によって歯の形が変わると、発音に影響が出ることもあります。

3-2. 乳歯の虫歯が与える影響

乳歯の虫歯を放置すると、次のような問題が生じる可能性があります。

このように、乳歯の虫歯はお口の中だけでなく、成長全体に関わる問題につながることがあります。
そのため、「乳歯だから大丈夫」と判断せず、早めに歯科医院で診てもらうことが大切です。

4. 子供の虫歯の治療方法

虫歯の治療は、進行度に応じて方法が異なります。
初期段階では負担の少ない処置で済むこともありますが、進行している場合はより本格的な治療が必要になります。
虫歯の状態や年齢、お子さまの様子に合わせて、治療内容を選択していくことが大切です。
ここでは、子供に行われる主な治療方法を段階ごとにご紹介します。
治療の流れを知っておくことで、保護者の方の不安を軽減することにもつながります。

4-1. 初期虫歯(C0〜C1程度)に行う主な治療方法

治療方法説明
フッ素塗布歯の表面にフッ素を塗って再石灰化を促進し、虫歯の進行を防ぎます。痛みもなく、予防にも効果的です。
歯の質を強化し、虫歯になりにくい状態を保つことを目的とした処置です。
サホライド虫歯の進行を抑える薬剤で、銀イオンが虫歯菌の活動を抑制します。虫歯の進行を止めることを優先するための処置で、状況に応じて選択されます。
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)|歯科衛生士によるプロのクリーニングで、歯ブラシでは落とせない汚れや虫歯原因菌を除去します。
歯みがきでは取りきれない汚れを定期的に除去することで、虫歯の予防効果を高めます。

4-2. 進行した虫歯(C2以上)に行う主な治療方法

治療法説明
コンポジットレジン充填虫歯を削った後、白いレジン(樹脂)で詰め物をして補修します。見た目が自然で小児にもよく使われる治療です。
比較的短時間で行えることが多く、負担を抑えやすい治療法です。
根管治療虫歯が神経まで達した場合に行う治療で、神経を除去し、根の中を清掃・消毒した上で密封します。複数回の通院が必要になることもあります。
痛みや感染を抑えるために必要な処置で、歯を残すための可能性を広げる重要な治療です。

5. よくある質問(Q&A)

Q1. 何歳から歯医者に通えばいいですか?

A:すべての乳歯が生えそろう1歳半頃が「歯医者デビュー」の目安です。
この時期に定期的な通院(半年に1回程度)を始めることで、虫歯の早期発見・予防につながります。
小さいうちから歯医者に慣れておくと、治療への抵抗感も少なくなるのでおすすめです。初めての受診では治療を行わず、診察やお口のチェックのみを行うケースも多く、無理なく通院を始めることができます。

Q2. 歯科医院ではどのような虫歯予防ができますか?

A:歯科医院では、歯を強くするフッ素塗布や、奥歯の溝を樹脂で埋めて虫歯を防ぐシーラント、年齢や歯並びに合ったブラッシング指導などが受けられます。
家庭でのケアとあわせて、定期的なプロの予防処置が大切です。お子さま一人ひとりの年齢や歯の生え方に合わせて、予防方法を選んでいくことがポイントです。

6. まとめ

子供の虫歯は、大人と違って進行が早く、痛みなどの自覚症状が出にくいのが特徴です。
気づいたときにはすでに治療が必要な段階になっていることも少なくありません。
そのため、「白い斑点」「食べ物が詰まる」「冷たいものがしみる」などの初期サインを見逃さず、早めに歯科医院を受診することが大切です。
日頃から歯みがきや仕上げみがきを行い、気になる変化がないかチェックする習慣を持つことが、虫歯予防につながります。
また、乳歯の虫歯は放っておくと、永久歯の生え方や歯並び、発音、あごの発育などに影響を与える可能性があります。
たとえ生え変わる歯であっても、きちんとケアをして守っていくことが重要です。
乳歯の時期からの積み重ねが、将来のお口の健康の土台になります。
テラスモール松戸プランス歯科では、お子さまが安心して治療を受けられる環境を提供しています。
まず、治療中の音を軽減するために5倍速コントラを使用。音に敏感なお子さまもリラックスできます。
さらに、電動麻酔器を使って麻酔の痛みを最小限に抑えています。
治療前には丁寧な説明を行い、お子さまの不安を軽減します。
治療が苦手なお子さまにも、安心して通っていただけるよう努めておりますので、お気軽にご相談ください。
お子さまの成長や性格に合わせた対応を心がけ、無理のないペースで診療を進めています。

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