電動歯ブラシと手磨きの違い

「電動歯ブラシと普通の歯ブラシ、どちらが良いのだろう?」と悩まれている方は多いのではないでしょうか。

最近では、多くの種類の電動歯ブラシが販売されており、その機能や価格も様々です。一方で、昔ながらの手磨きも正しく行えば十分な効果が得られると言われています。

そこでこの記事では、電動歯ブラシと手磨きそれぞれのメリット・デメリット、正しい使い方、そしてご自身に合った選び方について、歯科医療の専門的な観点から詳しく解説します。

目次

  1. 電動歯ブラシと手磨きの基礎知識
  2. それぞれのメリット・デメリットを徹底比較
  3. 電動歯ブラシと手磨きの正しい使い方
  4. あなたに合った選び方のポイント
  5. よくある質問(Q&A)
  6. 効果を最大化するためのプラスアルファのケア
  7. まとめ

1. 電動歯ブラシと手磨きの基礎知識

電動歯ブラシの種類

まず、電動歯ブラシは、モーターによってブラシ部分が自動的に動く歯ブラシのことです。主に以下のタイプがあります:

回転式は、ブラシヘッドが円形で回転しながら歯を磨きます。音波式・超音波式は、毎分数万回という高速振動で歯垢を浮かせて落とします。振動式は、ブラシが左右や上下に細かく振動します。

清掃効果の違い

では、実際の清掃効果はどうなのでしょうか。研究によると、電動歯ブラシは手磨きに比べて約21%多くの歯垢を除去できるという報告があります。

ただし、手磨きでも正しい技術で丁寧に磨けば、電動歯ブラシと同等の効果が得られることも知られています。つまり、「どちらが優れているか」よりも、「どれだけ正しく使えているか」が重要なのです。

また、時間効率という点では、電動歯ブラシは2分程度で十分な効果が得られるのに対し、手磨きでは3〜5分程度かかる場合が多いです。

2. それぞれのメリット・デメリットを徹底比較

電動歯ブラシのメリット・デメリット

メリット

デメリット

手磨きのメリット・デメリット

メリット

デメリット

3. 電動歯ブラシと手磨きの正しい使い方

電動歯ブラシの使い方

効果的に使うポイントは以下の通りです。

まず、優しく当てることが最も重要です。電動歯ブラシは、軽く歯に当てるだけで十分な効果があります。次に、ブラシを歯に当てたまま、ゆっくり移動させます。1本の歯につき2〜3秒程度が目安です。

さらに、ブラシを歯に対して45度の角度で当てると、歯と歯茎の境目もきれいに磨けます。また、「右上の奥歯から始めて、前歯、左上の奥歯」というように、毎回同じ順序で磨くことで磨き忘れを防げます。

注意点として、強く押し付けたり、手磨きのようにゴシゴシ動かしたりしないようにしましょう。

手磨きの使い方

手磨きで効果的に汚れを落とすポイントは以下の通りです。

まず、鉛筆を持つように軽く握ります。次に、歯ブラシを歯に対して90度(歯の表面)または45度(歯と歯茎の境目)に当てます。

そして、1〜2mm程度の幅で小刻みに横に動かします。力加減は、歯ブラシの毛先が広がらない程度の優しい力(150〜200g程度)が理想的です。

部位別には、前歯の裏側は歯ブラシを縦に持ち、奥歯の側面は口を大きく開けてブラシを斜めに入れるなど、工夫が必要です。

4. あなたに合った選び方のポイント

電動歯ブラシがお勧めの方

以下のような方には電動歯ブラシが適しています。

手磨きがお勧めの方

一方、以下のような方には手磨きが適しています。

併用という選択肢

実は、状況に応じて使い分けることもお勧めです。例えば、朝の忙しい時間は電動歯ブラシ、夜は時間をかけて手磨き、という方法もあります。

5. よくある質問(Q&A)

Q1. 電動歯ブラシは子供でも使えますか?

A. はい、使用できます。多くのメーカーから子供用の電動歯ブラシが販売されています。ただし、3歳頃までは保護者の方が手磨きで磨いてあげることが推奨されます。使用する際は、必ず保護者の方が見守り、正しい使い方を教えてあげてください。

Q2. 歯ブラシの交換時期はいつですか?

A. 一般的に、3ヶ月に1回の交換が推奨されています。これは電動歯ブラシの替えブラシも手磨き用の歯ブラシも同じです。使用を続けるとブラシの毛先が開いてきて、清掃効果が低下するからです。

Q3. 電動歯ブラシを使えば、歯間ブラシやフロスは不要ですか?

A. いいえ、必要です。どんなに優れた歯ブラシでも、歯と歯の間の汚れは完全には落とせません。電動歯ブラシでも手磨きでも、歯間清掃用具を併用することが推奨されます。

6. 効果を最大化するためのプラスアルファのケア

歯間清掃用具の活用

まず、最も重要なのは歯間清掃用具の併用です。デンタルフロスは歯と歯の接触点が狭い部分に、歯間ブラシは隙間がある部分に効果的です。1日1回、就寝前の歯磨きの際に使用することが推奨されます。

定期的な歯科検診

さらに、どれだけ丁寧にセルフケアを行っていても、定期的な歯科検診は欠かせません。プロの目でチェックすることで、自分では気づかない磨き残しや、初期の虫歯、歯周病の兆候を早期に発見できます。一般的に、3〜6ヶ月に1回の検診が推奨されています。

7. まとめ

ここまで見てきたように、電動歯ブラシと手磨きには、それぞれメリットとデメリットがあります。

この記事のポイント

つまり、「どちらが絶対に良い」ということはなく、ご自身に合った方法を選び、正しく使い続けることが最も重要なのです。

毎日の歯磨きについて、もっと詳しく知りたい方や、ご自身に合った方法についてアドバイスが欲しい方は、松戸市のテラスモール松戸プランス歯科までお気軽にご相談ください。年中無休で診療しておりますので、お仕事帰りや週末にもゆっくりとご来院いただけます。


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