審美歯科とは？一般歯科との違いや治療の種類について詳しく解説！

千葉県松戸市の歯医者テラスモール松戸プランス歯科です。

虫歯や痛みはないけれど、ホワイトニングや歯並びを検討されている方や、一般歯科と審美歯科の違いがわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

審美歯科とは見た目の美しさに焦点を当てた歯科治療のことであり、歯科矯正やホワイトニングなどが該当します。「食物を噛み砕く」という歯の機能に支障はなく、見た目だけをよくしたい場合に適用されます。

この記事では、一般歯科との違いや審美歯科に含まれる治療について詳しく解説していきます。

審美歯科とは？

審美歯科とは、歯の美しさを目的とした歯科治療のことです。歯科治療には、一般歯科と審美歯科の2種類あります。

一般歯科	虫歯や歯周病、外傷などにより、歯本来の役割である「噛み砕く行為が阻害された」ときに行う治療が一般歯科です。治療内容は、痛みを取り除いたり歯の病気を治したりします。歯の健康を維持する目的のため、保険適用内での治療です。
審美歯科	歯の美しさに焦点を当てた治療が審美歯科です。治療内容は、噛み合わせに問題はないものの歯を白くしたり歯並びをよくしたりするなど、見た目を改善させたい場合に該当します。歯の健康や機能性を保つための治療ではないため、自費診療です。

一般歯科

虫歯や歯周病、外傷などにより、歯本来の役割である「噛み砕く行為が阻害された」ときに行う治療が一般歯科です。

治療内容は、痛みを取り除いたり歯の病気を治したりします。

歯の健康を維持する目的のため、保険適用内での治療です。

審美歯科

歯の美しさに焦点を当てた治療が審美歯科です。

治療内容は、噛み合わせに問題はないものの歯を白くしたり歯並びをよくしたりするなど、見た目を改善させたい場合に該当します。

歯の健康や機能性を保つための治療ではないため、自費診療です。

歯の色や歯並びは見た目に大きな影響を与えます。人前に出ることが多い人や歯にコンプレックスを抱えている人を助け、ストレスのない生活を後押しするのが審美歯科です。

審美歯科は美しさを向上させるのが目的ですが、治療によって結果的に機能面も改善されることがあります。例えば、矯正をして見た目だけでなく噛み合わせも改善されることによって、食事がとりやすくなる可能性があります。また、歯並びが悪くて発音しづらかった人が話しやすくなることも期待できるでしょう。さらに、歯並びが悪いと食べかすが詰まりやすくなるため、虫歯や歯周病になりやすいことがあります。

審美歯科で治療をすることによって、歯並びや噛み合わせが改善され、美しさだけでなく病気の予防にもなり、全身の健康へとつながります。

審美歯科での治療の種類

審美歯科といえば歯科矯正やホワイトニングを思い浮かべる人も多いと思いますが、一般歯科の延長のような治療もあります。

種類別に特徴と費用について解説します。

〈歯科矯正〉

歯科矯正は、歯並びや顎の形を改善させる治療法です。歯科矯正の種類は「ワイヤー矯正」と「マウスピース矯正」があります。

ワイヤー矯正は、ブラケットと呼ばれる矯正器具にワイヤーを通して歯に圧力をかける治療法です。歯の表面に装着する一般的な「表側矯正」、目立ちにくさに考慮して歯の裏側に装着する「裏側矯正」、両方を組み合わせた「ハーフリンガル矯正」があります。ワイヤー矯正は、適用範囲が広く微調整もできるため、完成度が高いのが特徴です。ワイヤーを使用するので目立ちやすく、取り外しができないため慣れるまで歯磨きが難しくなることはデメリットといえるでしょう。

マウスピース矯正は、自分の歯型を取り、製作されたマウスピースを使用して、ゆっくりと時間をかけながら歯を動かしていく治療法です。マウスピースは透明なので目立ちにくく、痛みも少ないのがメリットです。マウスピースは取り外しが可能なため、食事や歯磨きはいつもどおり行えますが、装着時間や手入れなど自己管理には十分注意しなければなりません。

歯科矯正には全体矯正と部分矯正があり、症例によっても費用が大きく異なります。ワイヤー矯正の場合は約200,000〜1,500,000円、マウスピース矯正の場合は約100,000〜1,000,000円が一般的です。

〈ホワイトニング〉

ホワイトニングは、薬剤で歯を白くし、歯の黄ばみや黒ずみを改善する治療法です。コーヒーやワインなどで着色してしまった歯を白くすることができ、もともと歯が黄色い人にも効果的です。ホワイトニングは、歯を削らずに歯を白くすることができるため、歯の寿命を縮めることはありません。また、ホワイトニング剤は米国歯科医師会（ADA）が安全性を保障しており、日本国内で使用されている薬剤は低濃度のものが多いため、安全に歯を白くすることができます。

ホワイトニングには、歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」と自宅で行う「ホームホワイトニング」の2種類があります。

オフィスホワイトニングは、歯の表面に薬剤を塗布し専用のライトを当てて歯を白くします。即効性がありますが、3〜6か月ほど経つと色戻りします。

ホームホワイトニングは、自分の歯型で作ったマウスピースに薬剤を注入し、一定時間装着して薬剤をゆっくり染みこませていく方法です。効果が出るまでに2週間以上かかりますが、内側の象牙質を白くするため、より自然な仕上がりになり、白さは1年ほど持続します。

費用は、オフィスホワイトニングの場合は約15,000〜60,000円、ホームホワイトニングの場合は約15,000〜40,000円が一般的です。

〈インプラント治療〉

インプラント治療は、虫歯や歯周病などで歯を失った場合に人工の歯で再生させる治療法です。歯を失った部分に人工の歯根（インプラント）を埋め込み、その上に義歯を取り付けます。

歯茎に埋め込むインプラントは生体親和性が高く、金属アレルギーを起こしにくいチタン製のものが多いです。すべての人にアレルギー反応が起こらないわけではないので、最近ではセラミック素材を使用して治療を行っているところもあります。セラミック素材を使用したインプラントを「ジルコニアインプラント」といいます。

インプラントの費用は、1本約400,000円が一般的です。

〈セラミック治療〉

セラミック治療は、虫歯などで歯を削った箇所を人工の歯で補う治療法です。セラミックは金属が含まれていない陶器で、非常に硬く、透明感のある素材です。詰め物を「セラミックインレー」、被せ物を「セラミッククラウン」と呼びます。

保険適用で使用されるプラスチックのレジンは、目立ちやすく劣化や変色しやすいという特徴がありますが、セラミックは天然歯と見分けがつかないほど自然で耐久性にも優れているため、長期間にわたって変色せず、美しい歯を保てます。金属が含まれていないので、金属アレルギーの人にも適しています。

費用は、セラミックインレーの場合は1本約50,000円、セラミッククラウンの場合は1本約300,000〜400,000円が一般的です。

〈ラミネートベニア〉

ラミネートベニアは、前歯の表面を0.5mmほど削り、薄いセラミックを貼り付ける治療法です。付け爪を想像してもらうとわかりやすいでしょう。矯正するほどではないものの、歯と歯の間にわずかな隙間があって歯列を整えたい場合に有効です。また、神経がない歯やこどものころにテトラサイクリン系の抗生物質を服用して変色した歯はホワイトニングを行っても効果がありませんが、ラミネートベニアで改善できる場合があります。

ラミネートべニアは少量ながら歯を削る必要があるため、健康な歯を傷つけることになります。歯が薄くなると神経までの距離が近くなるため、メンテナンスを怠ると知覚過敏や虫歯になるリスクが高くなりますが「矯正するほどではないものの、歯の位置や形が少しだけ気になる」という方には、通院回数が少なく治療時間が短いラミネートベニアはメリットとなるでしょう。

費用は、1本約100,000円が一般的です。

〈メタルボンド〉

メタルボンドは、虫歯などで歯を削った場合に行われる被せ物の治療法です。メタルボンドの内部は金属ですが、表面にセラミックを焼き付けた被せ物です。金属は衝撃に強く、耐久性にも優れているため、強い力が加わる奥歯の治療や見た目にもこだわりたいという人に適しています。

前歯の治療には金属が含まれないセラミッククラウンが使われることが多く、見た目の自然さや透明感はセラミッククラウンよりも劣ります。また、歯周病などで歯茎が痩せてきてしまうと金属部分が露出する場合があるので、金属アレルギーの人は使用できません。

費用は、約70,000〜150,000円が一般的です。

〈クリーニング〉

歯周病予防を目的としたクリーニングは「一般歯科」に分類されますが、着色汚れを落としたいなど、審美目的としてのクリーニングは審美歯科に分類されます。

歯科医院によって治療内容や費用に幅がありますが、5,000〜20,000円と考えておきましょう。

審美歯科は保険適用になる？

審美歯科は保険適用になりません。病気やケガを治す目的で行われない場合は自費診療です。自費診療は、歯科医院によって治療内容や保証内容が異なります。歯科医師や歯科医院の設備によって治療費に差が出ることも多いです。

歯科医院を選ぶ際は、細部まで観察可能なマイクロスコープや拡大鏡を取り扱っているところであれば、治療の完成度に期待ができるでしょう。ほかにも、口腔内スキャナーや歯科用CTなど、機材が充実している歯科医院は多数あります。審美歯科を受診する際は、事前にホームページなどで歯科医院の特徴を確認しておきましょう。また、無料でカウンセリングを行っているところもあるので、説明をしっかり受け、気になるところは質問して、疑問点をなくすようにすることが大切です。