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PRINCE DENTAL CLINIC

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インプラント治療において重要なアバットメントとは?役割や種類について解説!

白い背景の前にインプラントの歯の模型が置かれている

インプラント治療において、アバットメントは重要な役割を担っていますが、初めて耳にする方も多いのではないでしょうか。

今回は、アバットメントの役割や種類、付けた際に注意することなどをわかりやすく解説していきますので、ぜひ治療の参考にしてみてください。

インプラントの構造

インプラントの構造を説明しているイラスト

まずは基本的なインプラントの構造を解説していきます。

上部構造(人工歯)

上部構造とは、唯一、外から見える部分であるインプラントの本体部分を指します。天然歯の代わりとなる部分です。上部構造にはセラミックやジルコニアが使用されることが多く、天然歯に近い見た目や形状になっています。

アバットメント(土台)

アバットメントとは、インプラント体と上部構造を結合している部分を指します。

インプラント体(人工歯根)

インプラント体とは、抜けてしまった歯根の代わりとなる顎の骨に埋める部分を指します。インプラントは骨と結合しやすいといわれているチタンを使用していることがほとんどです。

【構造別】インプラントの種類

型取りした歯型にインプラントの歯が埋め込まれている

構造別で分けると、インプラント体とアバットメントが一体化しているものをワンピース、分けることができるものをツーピースといいます。

では、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。以下に詳しく解説していきます。

ワンピース

ワンピースのメリット・デメリットは、以下のとおりです。

メリット

ワンピースは手術が1回で済むため、身体への負担が少ないです。また、インプラント体とアバットメントが一体化していることにより、接続部分がゆるむリスクがないため強度が高いことが特徴といえます。

ツーピースよりも部品が少ないため、費用を安く抑えることができるでしょう。

デメリット

ワンピースの適応範囲はツーピースよりも狭く、使用できない方がいます。また、アバットメントのみ取り出すことができないため、何かあったときにはすべて取り出す必要があります。

ツーピース

ツーピースのメリット・デメリットは、以下のとおりです。

メリット

ツーピースは適応範囲が広いため、ほとんどの方が使用することができます。また、手術の回数(1回か2回)を選択可能です。アバットメントとインプラント体が分かれているため、それぞれ適した種類を選択することができます。

デメリット

ツーピースは手術が2回必要な場合があり、身体への負担がかかります。また、パーツが増えるため、ワンピースよりも費用が高くなることが多く、接続部分がゆるむリスクがあります。

【形状別】インプラントの種類

黄色い背景の前に分解して置かれたインプラントが置かれている

次に、インプラント体の形状別に解説していきます。

スクリュータイプ

近年のインプラント治療の主流となっているのが、このスクリュータイプです。ネジのような形状をしており、回転させながら埋入していきます。骨にしっかり密着し、安定性があるでしょう。

シリンダータイプ

シリンダータイプは、一部で使用されています。円筒形になっており、ハンマーで叩いて埋め込んでいきます。回転させる必要がないため、埋入することは簡単です。

しかし、スクリュータイプに比べて密着性と安定性が低いといわれています。

アバットメントの役割

アルファベットが書かれた木のブロックがあり、真ん中にROLEのブロックがある

では、アバットメントにはどのような役割があるのでしょうか。以下に詳しく解説していきます。

上部構造とインプラント体の連結

アバットメントには、上部構造とインプラント体を結合する役割があります。アバットメントで分離できるため、例えば上部構造にトラブルがあった場合、インプラント体は取り出さずに済むことはメリットといえるでしょう。

インプラント体の傾きの補正

インプラント体は顎の骨に埋入するため、角度調整に制限があり、傾いてしまうことがあります。そうなった際に、アバットメントで傾きを細かく補正することができ、上部構造を理想的な角度で被せることができるようになります。

アバットメントで角度を調整できるということは、適切な角度で噛む力が加わるため、インプラント体と上部構造を保護することにもつながるということです。

審美性の確保

基本的にはインプラント体は外から見えることはありませんが、なんらかのトラブルがあった際に露出してしまうと審美性に欠けてしまいます。

しかし、アバットメントが間にあることによって、インプラント体が見えるという事態を避けることができます。アバットメントは素材を選択することができ、露出した際のことを考え、審美性に配慮して選択することもできます。

アバットメントの素材

スーツを着た男性が3Dの歯の画像を両手で包み込んでいる

前述のとおり、アバットメントは素材を選択することができます。では、アバットメントにはどのような素材があるのでしょうか。

チタン合金

チタン合金は、身体になじみやすいという特徴があり、金属アレルギーの方も選択することができます。強度に優れており、錆びにくいです。

ただし、チタン合金は目立ちやすく、審美性には欠けてしまいます。

純チタン

純チタンは、チタン合金と比較すると強度は低いものの、比較的強度に優れているとされています。また、チタン合金より安価で使用することができます。

純チタンが選択されるのは、インプラント体が純チタンだった場合がほとんどです。

金合金

金合金は、適度な硬さがあり、インプラント体と適合しやすいとされています。強度に優れていますが、費用が高くなることが多いです。金合金も審美性に欠ける部分があります。

ジルコニア

ジルコニアは、金属を一切使用しないため、金属アレルギーの方も安心して使用することができます。また、ジルコニアは石なので、自然の歯に近い色を選択することができ、審美性が高いといえるでしょう。

ただし、非常に硬い素材なので、周りの歯に影響がでることがあります。

アバットメントを付けるタイミング

黄緑の背景の前に木の時計とカレンダーが置かれている

アバットメントを付けるタイミングは、インプラント体の埋入手術後、3~6か月が経過した頃に装着します。すぐに装着しない理由は、インプラント体と顎の骨がしっかり結合するのを待つためです。

顎の骨と結合するタイミングは個人差があるため、期間が長引く可能性もあります。しっかり結合できていない状態でアバットメントと上部構造を装着し噛む力を与えてしまうと、インプラント全体が破損したり脱落してしまうことがあります。そのため、焦らずにしっかりと結合するタイミングを待つことが大切です。

アバットメントを付けた際の注意点

水色の背景の前でびっくりマークが書かれた黄色いボードを手に持っている女性

アバットメントを付けたあと、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。

アバットメントを付けた際の注意点は、以下の3つです。

噛み合わせに問題が生じることがある

アバットメントはネジのように調整できるため、ネジがゆるみ、調整が合っていないと、上部構造もずれてしまうリスクがあります。上部構造がずれてしまうと、隣の歯にも影響を及ぼしてしまい、噛み合わせに問題が生じる場合があります。噛み合わせに問題が生じると、食事が摂りにくいだけでなく、発声がしにくくなったり血流が悪くなり頭痛を引き起こしたりします。

噛み合わせに違和感をおぼえた場合は、早めに歯科医師に相談しましょう。

痛みを引き起こすことがある

アバットメントがゆるんだ状態で使い続けてしまうと、顎の骨に変に力がかかり、痛みを引き起こすことがあります。歯や骨に影響があるだけでなく、インプラント全体の破損にもつながります。

痛みが現れた場合には、早めに歯科医師に相談しましょう。

定期的に歯科医院でメンテナンスを受ける

アバットメントがゆるんだ状態であっても、違和感などの症状がなく自分では気付けない場合があります。

早期発見のためにも、インプラント埋入後は定期的に歯科医院を受診し、お口の状態を観察してもらうことが大切です。せっかく埋入したインプラントを長持ちさせるためにも、定期的にメンテナンスを受けましょう。

まとめ

歯のレントゲン写真を手に持って説明をしている歯科医師と説明を聞く患者

アバットメントの役割や種類について説明してきました。アバットメントが重要な役割を担っていることがおわかりいただけたのではないでしょうか。納得したうえで自分に合ったアバットメントを選択しましょう。