「歯並びが気になるけど、どの矯正方法が自分に合っているのかわからない」
そんなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?
矯正治療には、大きく分けて「マウスピース矯正」と「ワイヤー矯正」があります。それぞれにメリット・デメリットがあり、ライフスタイルやお口の状態によって適した治療法は異なります。
この記事では、矯正を検討中の方に向けて、両者の違いや選び方のポイントをわかりやすく解説します。ご自身にぴったりの方法を見つけるための参考になれば幸いです。
目次
- マウスピース矯正とは
- ワイヤー矯正とは
- 矯正治療、迷った時に選ぶポイント
- 矯正治療を成功させるために
- よくある質問(Q&A)
- まとめ
1.マウスピース矯正とは
マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のマウスピース(アライナー)を使って歯を少しずつ動かしていく方法です。コンピューターによる精密な治療計画に基づいて、10日〜2週間ごとに少しずつ形状の異なるマウスピースに交換しながら、徐々に理想の歯並びへと導きます。当院では、世界中で1700万人以上が利用している、実績のあるマウスピース矯正システム「インビザライン(Invisalign)」を採用しています。
1.メリット
- 目立ちにくい
透明なプラスチック製のため、装着していてもほとんど目立ちません。人前に出る機会が多い方や見た目を気にする方に特に人気があります。
- 取り外しができる
食事の際に取り外せるため、好きなものを自由に食べることができます。また、歯磨きやフロスも通常どおり行えるため、お口の中を清潔に保てます。
- 痛みや口内トラブルが少ない
ワイヤー矯正に比べて歯にかかる力がやや穏やかなため、痛みを感じにくい傾向があります。また、金属のブラケットやワイヤーがないため、口の中を傷つけにくく、口内炎などのトラブルが起きにくいのもポイントです。
2.デメリット
- 自己管理が必要
1日20〜22時間の装着が推奨されるため、きちんと装着する自己管理能力が求められます。つけ忘れや装着時間が短いと、治療効果が十分に得られない可能性があります。
- 対応できない症例がある
技術の進歩により対応範囲は広がっていますが、複雑な歯並びや大きな顎の移動が必要な場合、マウスピース矯正では対応できないことがあります。
2.ワイヤー矯正とは
ワイヤー矯正は、歯の表面に金属やセラミックの小さなブラケットを接着し、そこにワイヤーを通して歯を動かす従来の方法です。定期的に通院してワイヤーの調整を行いながら、少しずつ歯を理想的な位置に移動させていきます。ワイヤー矯正には、表側矯正(歯の表側にブラケットを付ける方法)と裏側矯正(歯の裏側にブラケットを付ける方法)があります。
1.メリット
- 幅広い症例に対応可能
軽い歯並びのズレから複雑な噛み合わせまで、さまざまなケースに対応できます。歴史が長く、多くの実績がある治療法です。
- 自己管理の負担が少ない
装着時間を気にする必要がないため、自己管理の負担が少ないです。お子様や自己管理が難しい方にも適しています。
- 精密な調整が可能
歯科医師が直接調整するため、細かな動きや回転など、精密な歯の移動が可能です。
2.デメリット
- 見た目が目立つ
表側矯正の場合、金属製のブラケットとワイヤーが見えるため、見た目の変化が大きいです。ただし、セラミックブラケットなど目立ちにくい素材や、歯の裏側につける裏側(舌側)矯正など、できるだけ目立たなくする工夫もあります。
- 食事や歯磨きが大変になることも
ブラケットやワイヤーに食べ物が引っかかりやすいため、丁寧な歯磨きが必要です。フロスや専用のブラシを使ったお手入れが欠かせません。また、硬いものや粘着性のあるものなどは避ける必要があります。
- 痛みや口内炎のリスク
矯正装置が口腔内の粘膜に触れることで摩擦や刺激が起こります。その結果、炎症が起きたり口内炎ができたりすることがあります。
3.矯正治療、迷った時に選ぶポイント
1.歯並びの状態や程度
軽度な歯列不正であれば、マウスピース矯正で対応できることがほとんどです。しかし、噛み合わせのズレが大きい場合や複雑な歯列の乱れには、ワイヤー矯正の方が適している場合があります。
2.見た目を重視するかどうか
「できるだけ目立たないように治療したい」「人前に出る仕事をしている」など、見た目を重視する方には、透明なマウスピース矯正が選ばれることが多いです。一方で、多少目立っても、しっかりとした治療結果を最優先したい場合には、ワイヤー矯正が選択肢となります。
3.通院頻度と生活スタイル
マウスピース矯正は、あらかじめ作成された装置を定期的に交換していくため、通院回数は少なめです。ただし、自分でしっかり管理する必要があります。ワイヤー矯正は月に1回程度の通院が必要ですが、歯科医師が調整を行ってくれるため安心です。
4.自己管理の得意・不得意
決められた装着時間(1日20時間以上など)を守る自信がある方には、マウスピース矯正が向いています。一方で、装着を忘れてしまいがちな方や、お子様など生活の中で管理が難しい年齢の方は、ワイヤー矯正のほうが確実に治療が進むケースが多いです。
4.矯正治療を成功させるために
どちらの方法を選んでも、治療を成功させるためには次のポイントが大切です。
1.定期的な通院と指示の遵守
矯正治療では、定期的な通院と歯科医師の指示を守ることが重要です。装着時間やゴムかけの方法などを正しく守ることで、スムーズに治療が進みます。
2.丁寧なお口のケア
矯正中は装置がある分、歯磨きが難しくなります。マウスピースは毎食後に外して歯磨きと洗浄を行い、口内を清潔に保ちましょう。ワイヤー矯正では専用ブラシやフロスで丁寧にケアを行い、虫歯や歯周病を防ぎましょう。
3.食事や生活習慣の注意
マウスピース矯正では、飲食時に外す習慣や着色を防ぐ工夫が必要です。また、ワイヤー矯正では、装置の破損を防ぐために硬い物や粘着性のある食べ物は控えるなどの日常の注意が大切です。
4.後戻り防止のリテーナー装着
治療後は歯の後戻りを防ぐために、リテーナーの装着が必要です。初めは長時間、その後は就寝時のみ装着といった使用ルールを守ることで、美しい歯並びを長くキープできます。
5.よくある質問(Q&A)
Q1:ワイヤー矯正でも目立たない方法はありますか?
A:はい、目立ちにくくする方法がいくつかあります。セラミックブラケットは白や透明に近い素材で作られており、金属の装置に比べて歯の色になじみやすく、目立ちにくいのが特徴です。また、裏側(舌側)矯正では、ブラケットやワイヤーを歯の裏側に装着するため、正面からはほとんど見えません。
Q2:矯正治療中の痛みはありますか?
A:新しいマウスピースに交換した直後は多少の圧迫感がありますが、数日で慣れる方がほとんどです。また、ワイヤー矯正も調整直後に痛みを感じることがありますが、徐々に落ち着いていきます。
6.まとめ
矯正治療には「マウスピース矯正」と「ワイヤー矯正」という選択肢があります。それぞれの特徴を理解し、ご自身のライフスタイルや歯並びの状態に合った方法を選ぶことが大切です。
テラスモール松戸プランス歯科では、専門分野のエキスパートが集結した「チーム医療」で、幅広い治療法を提供しています。矯正治療を専門とする歯科医師が患者様1人ひとりのご要望やお悩みをお聞きし、適切な治療方法をご提案いたします。お気軽にご利用ください。
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