お子様の歯は、乳歯の頃からケアしてあげることで、永久歯が生えてきたときに虫歯になりにくい環境を整えることができます。
「乳歯はどうせ抜けるから」「永久歯が生えてくれば問題ない」といって乳歯の虫歯を放っておくと、これから生えてくる永久歯も同じように虫歯になってしまいます。
お子さまの歯はこの先ずっと使っていく大切なものです。
虫歯がなくても、定期的に検診を受けてお口の中を清潔にしておくことで、虫歯予防の意識を身につけることが大切です。
当院では、お子様一人ひとりに合った最適な予防プログラムをご用意することで、お子様の歯を生涯にわたって守っていくためのサポートをいたします。
お子様の乳歯のもとになる歯胚(しはい)は、お母さんの妊娠7~10週目につくられます。
そして、赤ちゃんが生まれて6ヶ月が経ったころに最初の乳歯が生えはじめるのです。
お子様の身体に合わせて顎も成長し、6歳〜12歳ごろにかけて乳歯から永久歯へと生えかわっていきます。
生えはじめたばかりの永久歯はまだ未完成なので、酸に溶けやすく、簡単に虫歯になってしまいます。
永久歯が生え揃えば、お子様の噛む力は強くなり、いろいろな食べ物を上手に食べられるようになります。
第3大臼歯にあたる親知らずは17~21歳ごろのもっとも遅い時期に生えてきます。
親知らずは横や斜めに生えることで虫歯などのトラブルが起きやすい歯なので、十分な観察とケアが必要です。
乳歯には、永久歯が生えてくるまでのあいだ物を噛むための役割と、将来永久歯が生えてくるスペースを維持する役割があります。
乳歯は永久歯と比べて歯の表面(エナメル質)や象牙質が薄く、虫歯になりやすい特徴があります。
また、一度虫歯になると進行もとても早く、2~3か月ほどで虫歯が神経に達してしまうことも多くあります。
このように、乳歯にはデリケートな側面が多いため、乳歯を虫歯にしないためにもこまめなケアが必要となります。
虫歯菌は、生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には存在しません。
赤ちゃんのお口の中に虫歯菌が住み着く原因となるのは、皮肉なことに、普段から一番長く赤ちゃんと時間を過ごしているお母さんやお父さんの行動が関係していることが多いのです。
例えば、赤ちゃんと同じスプーンやお箸を使ったり、口移しで食べ物を与える行為、また愛情表現であるキスなどが挙げられます。
こうした些細な行動から、赤ちゃんのお口に虫歯菌が移っていきます。
とはいえ、赤ちゃんが生まれてから大人になるまで、虫歯菌をまったく移さないことは大変困難です。
そのため重要なのは、親御様が常にご自身のお口の衛生状態に注意を払い、良好な口腔環境を維持することでお子様へ移す虫歯菌の量を減らすことなのです。
当院では、小さなお子様をお連れの大人の方にも、お口のクリーニングなどを通して虫歯や歯周病を予防するサポートをしています。大人も子どもも、積極的にお口の健康管理を行っていきましょう。