スポーツにはケガがつきものです。
特に、選手同士の接触が多いスポーツや、
動きの早いスポーツでは顎や顔面周辺のケガが発生しやすくなります。
危険度の高いスポーツの例 | ボクシング、サッカー、アメリカンフットボール、ラグビー、野球、ホッケー、アイスホッケー、ハングライダー、ラクロス、柔道、空手、相撲、マーシャルアーツなど |
---|---|
危険度のやや高めなスポーツの例 | バスケットボール、ハンドボール、飛び込み、体操、パラシュート降下競技、乗馬、スカッシュ、スケート、スキーなど |
当院では、こうしたスポーツに取り組まれている方に対して、顔面周囲へのケガを予防するためのマウスガードをお作りしています。
マウスガードとは、スポーツの際に装着する口の中の保護装置のこと。
マウスピースやマウスプロテクターなどとも呼ばれています。
顎や口周りに加わる衝撃をやわらげ、歯の破折や顎の骨折、口の中・外のケガを防止します。
一般的には上顎に装着しますが、スポーツによっては下顎だけ、あるいは上下に装着することもあります。
スポーツ用品店などでも販売されていますが、お口の中で動いたり、噛み合わせが合わずに顎関節を痛めるなど、かえって危険な場合もあります。
安全にマウスガードを使用するためにも、歯科医院でしっかり歯の型を取り、精密に作製してもらうことをオススメします。
スポーツ先進国であるアメリカでは、マウスガードによって年間20万件以上のスポーツ外傷を未然に防いでいるとの報告があります。
また、マウスガードは脳震盪(のうしんとう)への予防にも有効です。
そのほか、お口にぴったりと合ったマウスガードを正しく使うことで、体のバランスが安定し、筋力も向上することも近年の研究によって明らかになっています。
スポーツ選手は力を入れるときに歯を食いしばります。
これにより、マウスガードが擦り減ったり、細かな破損が生じる場合があります。
傷んだマウスガードを使い続けると顎関節に負担がかかることもあるので、少なくとも1年に1回はすり減りや破損をチェックしてもらいましょう。
成長期のお子様については、2~3ヶ月に1度は必ずメインテナンスにご来院ください。